前回の記事で、ISUは日本でフィギュアスケートの人気がなくなったら困るのではないかと書いたのですが、それなら日本スケ連は羽生さんをもっと大事にしたらいいじゃないかと思いますよね。(以下はフィギュアに関しての考察です。スピスケについては考えておりません。)

スケ連がどうして羽生さんを大事にしないのかは私には不明ですが、彼らが「羽生さんが引退しても構わない」と思っているのは感じます。
何故なら彼らは、自分たちこそが日本にフィギュアスケートの「土壌」を長年かけて築き上げてきたと思っているから。まあ、全くその通りで、この点に関しては異論の余地はないと思います。(「土壌」と言う表現が合っているかどうか分からないですが、今は他に思いつかないので「土壌」とします。)彼らはこのことに対して、絶対的な自信があるように見えます。

羽生さんが将来引退したら一時的にファンは去って行くけど、フィギュアスケートの土壌が健在なら、ちょっと強い選手が出ればすぐにファンは飛びついて、再び盛り上がると踏んでいるんじゃないでしょうか?最近、若手を羽生さんの後継者と煽るのも、羽生さんファンをそのまま移行させたいという彼らの意図の表れかもしれません。

この土壌の喪失こそが、彼らが恐れていることの一つだと思います。だからそれを防ぐために常に世間の関心を集めようとする。関心が無くなったら、この土壌はどんどん尻すぼみになって消えちゃうから。メディアを使ってOBOGや現役選手をやたら露出させるのもその一つ。
いつも羽生さんに対して微妙な記事を書く媒体が、たまに褒め記事を書くときがあるでしょ。羽生さんを褒める記事は良記事とか言ってネットですぐに広まってしまう場合が多い。上手く土壌を耕そうとしているなと思います。

(ブログ主は、羽生さんの褒め記事に他選手のことを絡めたときは、特に怪しいと思っています。だって羽生さんを褒めるのは簡単だもの。)

ただこの土壌、これからもスケ連の思うとおりに維持できるかは疑問です。コロナによる大ダメージもそうですが、コアなファンの高齢化、ネットの発達により物言うファンが増えたこと、それによるスケ連やISUへの不信感など、彼らの大事な土壌を脅かす要因はたくさんありますから。

もしそのことに危機感を持ったなら、これから先、スケ連は自分たちを改善しようとするか、あるいは益々なりふり構わなくなるか、どちらになるのでしょうか?

そう言えば、あの埼玉世界選手権の頃にスケ連のお偉いさんが言ったことを思い出しました。「一人のスターだけ注目され、強くなっていくだけではいずれ衰退する。」とか「誰もが世界チャンピオンになれる状況こそが日本の強さ」とかね。結果、あの世界選手権では、怪我をおして出場した「その一人のスター」しか台乗りできませんでした。

今に至る状況を鑑みれば、「改善」にはあまり期待はできないかもしれませんね。

 

↓もしキスクラで、ソーシャルディスタンスが行われたら

 

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