やたらと広告で見かけていてずっと観ようと思っていたこれ







『BLUE』を観ました。
ネタバレは気にせず感想を残します。




挑戦者(ブルーコーナー)の物語。
泥臭くてかっこよかった。


勝ち負けだけじゃない、華々しい結果を残せているわけではないけど諦めきれない何かがある人には特にグッとくるものがあると思う。




ボクシングを趣味で何気なく始めた人
ずっと負け続けていながらもやめられない人
勝ちを知っているけどやめなくてはいけない人

三者三様、それでもひとつの芯は同じところにあるように見えた。




『熱量と才能は違う』という台詞が印象に残っていて。
才能はあって勝ちも経験している小川(東出昌大さん)が、熱量では勝てているのかと自問自答するシーン。
本当の強さって結局、熱量で勝てる人なんだなと思わされる。


何があっても絶対に辞めないと強く思えるほどのことに出会えているのって凄いことだなと思う。



そして何より松山ケンイチさんのひたすら自然な佇まいに映画を観ているということを何度も忘れそうになった。

無駄な動きがあることでそれがすごく自然で、当たり前だけど俳優って台詞をただ喋るだけではないよなぁと感じた。


柄本時生さんのシーンはくすっと笑えるところがあったりもして。

分かりやすく感情移入しやすい人物像だったから試合のシーンは見る方も力が入った。



東出昌大さんの苦しみながらもがく表情も嘘がなくて伝わるものがあった。



結末。
それぞれの行く末は分からないけど、
辞めていても身体が自然に動いてしまうほど頭の片隅に残っているものだし
出来なくなってもまた戻りたいと思うものだし

2人の熱量は勝ち負けなんて関係なく同じくらい強いものだったと思った。


それはボクシングに対しても、1人の女性に対しても、だと思うけど。





全体的に派手な映画ではなかったけど、良かった。



東出昌大さん、作品見る度に好きになっていくなぁ。
魅力が増している、、


たとえば
俳優のプライベートが気に食わないからその人が出ている作品も観ないって勿体ないなと思う。


人それぞれだけどね、人に限らず何かを嫌いになるとどんどん視野が狭まるのかもなぁ。



色々なものを吸収していきたい私は。






さ、今日は本読もうかな。




ではまた!