言霊、「とほかみえみため」 | 言霊占術師 神林柚月

言霊占術師 神林柚月

四柱推命・数理・奇門遁甲、霊感タロット、手相など。
母親も古くからの鑑定士、(日本易学院 講師 神林星良)私は二代目鑑定士になります。

東大阪市 石切
占い銀河の舟

日本の豊かな伝統と文化の中に、古から継承される神秘的な力を持つ言葉が存在します。「とほかみえみため」という呪文は、その中でも特に強力な霊力を持つとされ、古代から現代に至るまで、多くの人々によって唱えられてきました。この呪文は、日本固有の精神文化と深く結びついたものであり、亀卜や禊教などの古い儀式から、天皇陛下が毎日唱えるとされる祓い言葉まで、様々な形でその存在が確認されています。


亀卜は、亀の甲羅に特定の線を刻み、それを焼いて出現する亀裂の形から吉凶を占うという、古代中国に起源を持つ占いの方法です。日本においても、この占いが行われており、「と・ほ・かみ・ゑみ・ため」の五つの線が亀甲の裏に刻まれました。これらの線は、占いの際に特別な力を持つとされ、禊教などの神道教派で唱えられる祈祷の言葉としても使用されてきました。


「とほかみえみため」の祝詞は、日本の宗教である神道において、最高のお祓いの祝詞とされています。この言葉には、あらゆる悪を遠ざけ、運気を好転させるという信じられている効果があります。特に、円の中に八芒星を描きながら並ぶ龍体文字の形で表現されることがあるこの祝詞は、神道で「三種の祓い」と呼ばれ、最高レベルの祓い言葉として位置づけられています。


さらに、「とほかみえみため」は、その強力な霊力にもかかわらず、覚えやすい短さが特徴です。天皇が毎日唱えるとされるこの祝詞は、「大祓い」のような長い祓い言葉と比べ、簡潔でありながら、その力は絶大です。正式には、「天津祓」「国津祓」「蒼生祓」といった三種の祓詞の一部として位置づけられ、日本の精神文化の中で重要な役割を果たしています。


この祝詞の背後にある思想は、日本人の自然との調和、宇宙との一体感を大切にする精神を反映しています。江戸時代には、中国の影響を排し、日本独自の文化を重視する「漢意」の流れの中で、この祝詞はより一層の意味を持ちました。それは、自然の力を尊重し、純粋な日本の精神を表現するものとして、現代まで受け継がれているのです。


「とほかみえみため」の祝詞は、単なる言葉以上のものです。それは、日本の古来からの信仰、自然への畏敬、そして人々の心を浄化する力を持つ、神秘的な響きを有しています。この祝詞を唱えることで、我々は古代から続く伝統とつながり、先人たちが大切にしてきた価値を今に伝えることができるのです。


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