結月式強炭酸スパイシーハイボール | 結月美妃の“あれアレこれコレ”

結月式強炭酸スパイシーハイボール

 結月です。

 暑くなるとスパイシーハイボールがさらにおいしくなってくる。

 とは言いつつ、家で飲むのに高いウイスキーを使う気にもならず、コストがかからないサントリー・トリスというウイスキー界でも底辺にある庶民ウイスキーを使っている。

 スーパーでボトル1本が670円ほど。

 これを割る炭酸水は、サントリーの南アルプス天然水スパークリングがいいとはいえ、わたしは最近、楽天の通販で「強炭酸」というどこよりも炭酸がストロングというものを4ダース買った。

 しかも箱で買うと安く、1本あたり60円前後。

 水の質としてはサントリーのほうが俄然いいけれど、夏場は氷が溶けやすいので強炭酸がいいと思った。

 スパイシーハイボールは一番最初の作り立てが最もおいしい。

 それは氷が溶けていないからで、炭酸のキック力が鮮烈だから。

 しかし、注ぎ足していくと次第に氷が溶けてきて、炭酸が軟弱になってくる。

 そこで強炭酸を使ったわけで、これは確かにストロングで、最初の一杯も暑い夏に相応しいほど炭酸ののど越しがよろしく、氷が溶けても炭酸がきっちりと残る。

 水の質を取るか、炭酸の力強さを取るかというところで、願わくば南アルプス天然水の強炭酸があればいいけれど、それはない。

 スパイシーハイボールのいいところは、和食、フレンチ、イタリアン、中華などなど、あらゆる料理に合うところで、このオールマイティーさはすばらしい。

 特に安物のウイスキーを使うと、ウイスキー自体に余計なこだわりがないのでオールマイティーさがアップするように思う。

 ウイスキーはいいものになればなるほど、香りが高く、芳醇だけれど、時折、それが料理の邪魔をする。

 わたしが一番好きなのは、サントリーホワイトで、結美堂と同じビルの地下一階にあるウイスキー専門のバーで飲むときも、わたしは一貫してホワイトを飲む。

 ホワイトはスーパーで買えば1本1000円くらいのやっぱり庶民ウイスキーでまったくプレミアムでない。ところがサントリーの歴史の中でも「白札」として古い。

 もちろん家でホワイトを飲めればいいとはいえ、やはり自宅ではホワイトさえ高級酒に思えてしまって、一番安いビンボー人のウイスキー、トリスにしている。

  人間らしく

  やりたいナ

  トリスを飲んで

  人間らしく

  やりたいナ

  人間なんだからナ

 さて、家で飲むスパイシーハイボールの後半がどうも変な臭いがする。おかしいな… グラスはちゃんと洗ってあるんだけど…

 たまに全然駄目な居酒屋とかバーへ行くと、臭いグラスでカクテルやビールが出て来ることがある。

 これはね、グラスを拭く布をちゃんと消毒して使っていないからで、こういう管理ができていないところのグラスは雑巾臭がしていけない。

 そこで、どうしてうちで飲むスパイシーハイボールが後半だけ変な臭いがするのか調査してみた。

 どうやら氷が原因らしい。

 氷は冷蔵庫の製氷機で作っていて、水道水を使っていた。どうも夏場は水道水が臭くなって、それで作った氷がスパイシーハイボールの前半は氷が溶けていなくて臭わなかったものが、後半、氷が臭い水道水に戻っていて臭うことがわかった。

 そこでわたしはディスカウントスーパーのBIG‐Aに行って、2リットル54円のミネラルウォーターを買い、その水で氷を作り、スパイシーハイボールにした。

 すると、ぜんぜ~ん、臭わなーい!

 思わぬところでコストがかかってしまったけど、スパイシーハイボールには氷は大事やデ。

 と言っても、わざわざ売っている氷を買うのも馬鹿らしいので、54円のミネラルウォーターで充分みたいです。

 そして、伊勢丹サロン・ド・シマジで売っているプッシュミルでブラックペッパーを振りかけたら、結月式強炭酸スパイシーハイボールのできあがり。

 じゃあ、また明日ね。