[Alexandros]のアルバム「ALXD」の感想③*追記あり | 仮置き場

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[Alexandros]のアルバム「ALXD」の感想②の続きです。

『Droshky!』(コチラ)は、ぜひライヴで聴いてみたいなあ~と思った曲です音譜
ちなみに、droshkyの意味は「屋根のない4輪の馬車」となってました。

演奏にホーンセクションが入っていて、人を前に駆り立ててくれる力強さと雄々しさがあります。
バンドサウンドとホーンセクションが相まって、とっても勢いのある曲に仕上がってると思いました(^ ^)
イントロやサビ、間奏でドラムがパンク系の「ズンチャッ・ズンチャッ・ズンチャッ…」(←俗に2ビートと言われてますが、正確には8ビートだと思います)を叩いていて、これまでの[Alexandros]のリズムパターンからは珍しい感じがして「おっ⁉︎」と少し驚かされましたが、気分は上がりました。
(LUNA SEAの真矢が『BELIEVE』や『ROSIER』でこのパンク系の2ビートを叩いてた記憶がよみがえりました)

歌詞の内容も皮肉とシャレのバランスがうまくとれていると思います。
自分の創作した曲と聴き手との関係がユーモアと諧謔でもって語られていて、そのちょっとした毒気にクスリとなってしまいました。
さらに、そこにホンネも忍ばせていて、確固たる意思表示がされていて爽快です。
下の歌詞がいいですよね~

I know that shit just happens all the time
I cry out loud but no one answers back
people say “it's just the way it is”
But I don't believe in the word
Whatever happens I'll enjoy it
Life is great

〈私の大雑把な訳〉
嫌なことばっかりいつも起きて、大声で泣き叫んだって、誰も答えちゃくれないし、みんな「そんなもんだよ」って言うだけさ。
でもさあ、そんな言葉なんか知ったこっちゃねえ。
何が起ころうとも俺は楽しむだろう。
人生は素晴らしい。


ふむふむ。
洋平くんの書く歌詞は、「個」としての自分が強く打ち出されていて、行為主体性がテーマになりやすい感じ。


はい。
行為主体性がテーマなのは、次の曲『Dog 3』の歌詞にも共通していると思いました。
歌詞がたまんなくよろしくてよ!
「犬」関連のことわざや「犬」の習性をパロっていて、こんなにも賢くふざけた歌詞を書き、こんなにも人生の矛盾や両価性(アンビバレンス)を白日の下に晒しまくり、こんなにも真面目にスタイリッシュに茶化しながら哲学してしまう川上洋平という若者に私は降参した!
洋平くん、君ってすごくおもしろいね~(≧∇≦)

『Dog 3』はサウンドもイケてます。
そう、まさかまさかのメタルど真ん中!
メタルの様式美がこれでもかというほど押し寄せてきます。
そして、聴いてるうちに異常にテンションが上がってきて、歌詞「兎にも角にも 兎にも角にも 犬も角にも」の部分が頭の中で無限リフレインすることになる…といった具合に中毒性の高い恐ろしい怪作です(笑)


飼い主の元から逃げ出した犬は、果たして行為主体性を獲得したのでしょうか?
そんな「逃げ出す」をキーワードにして、次の曲『Run Away』が始まりす。
もうね、アルバムの曲順が明らかに戦略的に真剣に冗談っぽさも交えて並べられていて、そのあざとさに参っちゃいました(^_^;)
このアルバム「ALXD」は、順番通りに聴くことで[Alexandros]の疾走感、攻撃性、エネルギッシュさ、野心、遊び心、哲学性、スタイリッシュなセンス等々を感じられると思います。


ラストの『Coming Snmmer』は、これから世界を目指していく[Alexandros]の姿と重なって、ラストにふさわしい曲ですよね。←ギターソロには泣けます恋の矢
曲の壮大な雰囲気はもちろんのこと、朝焼けと海を前にして疲れ果てた身体を再生させていくイメージは、若いバンドだからこそフィットします(^ ^)
そう、1日の終わりをいたわってくれるような夕焼けの中に己の疲れ果てた身体を投げ出し、これまでの人生を振り返るには、まだまだ[Alexandros]は若すぎます。
ふふふ、夏が来るよ、夏が。
行け![Alexandros]!!!


[おまけ]
洋平くんはAmebaのオフィシャルブログ(コチラ)で積極的に曲解説をしてくれていて、ファンにとってはかなり美味しい内容かもしれません。
いろんな事実が明るみに!(≧∇≦)
例えばこんな感じ。
(一部抜粋しました)

俺が曲を作る時は大体リズムギターをかき鳴らしてメロを歌いながら

ドラムのリズムパターンも作る。だから先ず最初にサトヤスにあーだこーだ注文をする。

サトヤスパートが一番最初に出来るアレンジだね。

あとはベース→リードギター→上物(ピアノとかストリングスとか)っていう順番。》



洋平くん(画像はツイよりお借りしました)
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[追記]
LUNA SEA主催のフェス「LUNATIC FEST.」(6月27/28日)に私は行く予定です。
6月28日には[Alexandros]が出ますよね。
フェスのプロモとしてSUGIZOとJが出演したラジオ番組の記事をさっき読んでいて、すごく驚きました。
そこでは、LUNA SEAと[Alexandros]の関係が語られていて、サトヤスさんが真矢の弟子だということを初めて知ったんです!←ドロスのファンの間では周知の事実なの?
私はLUNA SEAの真矢のドラムが本当に好きで、若かりし頃より心の中で一方的に「ドラム兄貴」と慕っておりました(≧∇≦)
そんなこんなで、サトヤスさんのドラムにすごく惹かれたことに縁を感じてます!

以下、記事(本文コチラ)の抜粋です。


■LUNA SEAと[Alexandros]との関係性は?

J:俺はソロで何年かに一度主宰イベントをやったりしてるんですけど、そこで対バンしたりとか。「どうしても出たかったんですよ。でも声がかからなくて悔しくて」みたいなことを言ってくれたのが2011年ぐらいのイベントで。2014年11月に[Alexandros]と一緒にやって、「やっと夢叶いました」みたいな(笑)。すごくいいヤツらですよ。たしかドラムの(庄村)聡泰くんが真矢の弟子だって。

SUGIZO:俺が最初に知り合ったのは聡泰くん。LUNA SEAのライヴに凛として時雨のピエール中野くんが連れてきたんだよね。で、俺は2~3年前にフェスで対バンしたんですよ。まだ[Champagne]時代に。その前からすげえカッコいいと思って注目していたんです。去年の武道館公演に行った時に、[Champagne]から[Alexandros]に名前が変わって。あれも素晴らしいライヴでね、一緒にやりたいなと思っていたんです。


■改めておふたりにおうかがいしたいんですが、[Alexandros]の魅力は?

J:まだまだ未知の部分があるバンドだなって、俺はライヴを一緒にやってて思ったんですよ。これからまだまだ彼らの世界が広がっていく可能性をすごい感じたかな。

SUGIZO:彼らのソリッドでメロウな、ガンガン前に出てくるロックって、新しい日本のスタイルだと思っている。もう世界を視野に入れていいバンドだと思います。日本を背負って立てるバンドとして、俺はすごい注目してますね。


嬉しい~~
大好きなLUNA SEAが[Alexandros]のことをこんなふうに語ってくれて(≧∇≦)
大大大好きなhydeを経由して[Alexandros]のことを知り、そしてLUNA SEAへと繋がっていくことが幸せすぎる~