医療事務の仕事に
転職してから
立て続けに解雇に
遭った私。
「もう医療事務はやらない！」
って決心しました。
そして
次は「安定重視」で
仕事を選ぼうと思いました。
そこで思いついたのが
公務員でした！
そこから急いで
公務員に向けて
試験を探しました。
そしたら
市役所などの試験は
もうすでに終了していた
後でした。
唯一試験がまだだったのが、
「自衛官」
でした。
そこで急いで
試験に向けての勉強と
志願するために
最寄りの
「自衛官募集案内所」
を訪ねました。
そこで
試験日などを確認し、
試験の申込をしました。
自衛官は普通は
高卒で入隊を希望される人が
多いんです。
私みたいに
一度社会人を経験してから
入隊を希望する人は
少ないんです。
しかし
私は競争率が高い
試験を見事に突破！
それから
健康診断と面談で
こちらも見事にパス！
そして24歳で
自衛官としての生活が
始まりました。
入隊してみると
それなりに色んなことが
きつかったです。
一番きつかったのは、
連帯責任を取られること
でした。
例えば
誰かがアイロンのコードを
きちんと収納してなかったら、
その班全員がペナルティを
受けるのです。
そのペナルティは
色々ありましたが、
メインは
「腕立てふせ」
でした。
全員で多いときで
50回くらいやらされました。
自分のせいじゃなくても
誰かがきちんとしないと
班全員に迷惑がかかるんです。
自衛官は
連帯責任が当たり前なんです。
だから私は
そういうミスはしないように
徹底的に気を付けていました。
ただ私には
大きな弱点があったんです。
それは
人より虚弱体質
だったことです。
何かあればすぐに
倒れてたり、
気分が悪くなったり
してたんです。
それでよく
教官や班員に
迷惑をかけていました。
ただ班員の中には
やはり意地悪な人がいて、
私の悪口を私の前で
堂々と言うんです。
だから私は
就寝時間によく
泣き声を抑えながら
涙を流していました。
ただそれに気付いた
優しい班員もいました。
このときに
色んな人間がいることを
学んだと思いました。
部隊配属後も
やはり厳しい先輩と
優しい先輩に
分かれていました。
これは男女関わらず
言えることでした。
厳しい人でも
道理の通ったことで
怒られるのは
全然苦痛ではなかったですが、
ただ今でいう
パワハラやモラハラのような
先輩から怒鳴られるのは
本当に苦痛でした。
それ以外は
わりと楽しい
自衛官生活だったと
思います。
初めての実家から離れて
寮暮らしでした。
寮内でもやはり
自衛官は規律が
とても厳しかったです。
門限はもちろんありますし、
日直もありました。
そして
月に何回か
「外出禁止」
の日があるんです。
要は
何か起こったときのために
残留するための人員確保でした。
長期間の休みでも
それがあるんです。
休みの前か最後なら
いいのですが、
真ん中に当たったら
一度また寮に戻って
待機しないといけないんです。
ここで特別扱いなのが、
既婚者です。
既婚者は基本的に
日直はありますが、
残留要員はなかったんです。
当時、既婚者が
すごく羨ましかったです。
日直以外は
毎日家に帰れるんですから。
つまり外出制限がなしと
いうことなんです！
しかしこんな自衛官生活も
私の体調不良と家庭の都合で
5年半で退職することに
なったんです。
でもこの
自衛官としての就業が
後の私の転職活動を
助けることとなるのです。
ストーリー④へと続く