言葉の選び方が素敵なのでご紹介します。
サンスポ、鈴木智紘記者です。
力強く踏み切り、耐える。
羽生が懐で温め続けてきた新技を、ついに決めた。4回転ルッツだ。演技冒頭。膝を深く曲げて着氷をこらえた。
演技に魅せられた場内から和風プログラム「SEIMEI」の太鼓の響きに合わせて手拍子がわく。日本ファンだけでない。王者の挑戦は誰しもの胸に届いていた。
「脚がくたくたになるまで滑ることができる幸せを感じながら試合をしていた。(手応えは)10%にも満たない。ルッツは今の状況ではよくやった。まだまだ練習が足りない」
過去7季で優勝を逃してきたGP初戦。冒頭に力を注いだ分、続く4回転ループが3回転になるなど影響はあった。合計で3・02点の僅差で好敵手のチェンにトップを譲ったが、自身4種類目の4回転ジャンプとなったルッツは出来栄え点がつく評価を得た。
(略)
失敗が挑戦心に火を付けた。今季初戦だった9月のオータム・クラシック。右膝痛で構成の難度を下げてフリーに臨んだが、かえって思い切りの良い演技をできずにミスを連発。「挑戦しないと僕らしい演技は絶対にできない」。初戦を終えて大技を跳ぶ覚悟は一層高まっていた。
もちろん、連覇のかかる平昌五輪をにらんでの進歩だ。次戦はGPシリーズ第4戦のNHK杯。
「成長すべきところが、まだ残っている」。新技を決めても満足はできない。
大技「試合で決められたこと大きい」一問一答
https://www.nikkansports.com/m/sports/news/amp/201710220000018.html
(日刊スポーツより抜粋)
-この大会で4回転ルッツをやった意義は
試合で決められたことが大きい。(成功の)イメージがつきますし、そのおかげでこれからまたいろんなところに着手して練習していける。
-毎試合「プーさん」のぬいぐるみが、リンクに投げ込まれる。それを見てどう思うか。ファンの応援は重圧にならないか
たくさんプレゼントを投げ込んでくれるだけじゃなく、送ってくれたり。非常にうれしく思っています。こうやって、国際試合に出たり、海外に拠点を移したりする中で、たくさんのサポートがないとできないと感じている。
そういった意味では(応援は)重荷ではない。結果が出せず、申し訳ない気持ちになったり、ごめんなさいって言いたいときもあるけど、そのおかげで少しずつ強くなっていくのかなと思う。
無敵のカホクより。
万全な状態ぢゃなかったんやね。
「失敗が許される時期に大技に挑んで形にした」
このコメントが嬉しいです。
読んだり売ったり。
関西版。
前向きな温かい見出し、内容にホッとする
FさんDさん、Kさんありがとう!