2024年8月24日
これは意図したわけではない。たまたま重なっただけ。
◆中野翔太/金子三勇士/小井戸文哉 トリプルピアノ(横浜みなとみらいホール)
期待の若手ピアニストの競演。
演奏と直接関係はないが、最近はトークの力を要求されるのでアーティストもたいへんだ。
金子さんは手慣れたもので、しゅっとした容貌とも相俟って実に爽やかな印象を与える。中野さんはもう少しゆっくり喋ったほうがよい。私の後ろの座席の高齢男性(私も高齢男性だが)が、「早口すぎて何を言ってるかわからない」と口にしていた。同意。
せっかくステージがよく見える席を取ったのに、後半のトリプルピアノの場面では全く3人の手許が見えず、ちょっと残念だった。お目当ての“ボレロ”は編曲のせいかどうか、意外につまらなかった。
いや、でももうすぐ中野さんのソロリサイタルに行くんだ(8月27日 浜離宮ランチタイムコンサート)。じっくり聴かせてもらいます。
ホールから望むみなとみらい。
◆日本舞踊とクラシックとの出会い「ボレロ」(墨田区曳舟文化センター)
腰を落として摺り足で踊るところは日本舞踊だが、受ける印象はコンテンポラリーダンスにも似ている。
受付での予約のチェックの仕方がお粗末で、開場時間が過ぎても行列が遅々として進まない。無料だから許されるとは言えませんぜ。
◆BOLERO 永遠の旋律(TOHOシネマズ シャンテ)
これは伝記映画と言っていいのだろうか。どの程度脚色がされているのかわからないが、少なくとも初演が絶賛されたという知識はなかったので少し意外に思った。
映画としては退屈。時制が突然変わる場面があり、とまどうことがしばしば。
最後近くに黒人男性ダンサーが踊る場面は、オーケストラ演奏映像にかぶせずそのまま見たかった。
かねて映画“愛と哀しみのボレロ”(モーリス・ベジャール振付)を見たいと思いつつ、昨年その機会を逃してしまった。生きている間にいずれ見る機会もあるだろう。
日比谷映画街に来たときのお約束。これは“シン・ゴジラ”の時のゴジラかな。
以下はおまけ。