2023年7月13日

 

 ここ数日は猛暑で出かける気がしない。

 暇にあかせて落語、美術館、コンサート、映画と気ままな毎日を過ごしている。
 

 最後の10年余はまるっきりの閑職にいて、時間をつぶすのに苦労したとはいえ、40年にわたるサラリーマン生活で心身すり減らしたご褒美と思えば、今の安穏な生活はそれほど心苦しくも後ろめたくもない。

 さてそういうお気楽な毎日で、ひとりランチの機会が多いのだが、吉〇家や〇クドナルドは老人ひとりで行くのは侘しいのでまず行かない。元々好きじゃないし。ただし、マ〇ドナルドは、あのまずいコーヒーを我慢しさえすれば、110円で時間つぶしができるので、その目的では重宝している。とまぁいろいろ文句をたれつつ、元来貧乏性なのでぜいたくはしない。したがってひとりランチは実に中途半端な仕儀となる。

 世間の皆さまは隠居が何食おうがご興味はないと思うので、自分の記録のために写真を残す次第。

 

 今までに紹介済みのものとかなり重複あり。

 

◆これは近所のちょっと高めの回転ずしといった趣の店。左から、中トロ、赤ガレイ、鮎酢〆、大海老、鱧炙り、イクラ軍艦、です。この後追加で5貫たのんでおなかいっぱい。

 

◆国立劇場のレストラン「十八番」。この前その「歌舞伎鑑賞会」のブログを書いた時にもこのお膳は紹介済み。

歌舞伎三昧  双蝶々曲輪日記ー引窓ー(国立劇場さよなら公演) | 小人閑居して不平を鳴らす (ameblo.jp)

 その際、赤穂浪士にちなんで赤穂名産の「塩見饅頭」をお茶うけにしたのかなと書いたものの、赤穂浪士をモデルにした「仮名手本忠臣蔵」は歌舞伎十八番には入ってないんだね。

 

◆これは映画『アラビアのロレンス』を見た後のランチ。ワンプレートランチでいかにも安そうだけど、国立劇場のランチと同じくらいだったかな。

 見た通りです。可もなく不可もなく。

映画 アラビアのロレンス | 小人閑居して不平を鳴らす (ameblo.jp)

 

◆これは山種美術館のあとに結局JR恵比寿駅に戻ってとったランチ。味もコスパも不満足。

 その時の山種美術館はほぼ全てが館蔵品なのに、1点を除いて写真不可。不満。
 下が唯一写真OKだった『弥勒』(小林古径)
 この速水御舟の『炎舞』(右側)は以前山種美術館で写真撮った覚えがある。

 恵比寿駅から山種美術館へ向かう途中にあるダビデ像。なぜこの場所にこれがあるかは知らない。

 

 ◆これも紹介済み。上野に行ったときにときどき立ち寄る 上野桜木『菜の花』。

昼は二通りのメニューしかない。これは最後に刺し身茶漬けでいただく。もうひとつはソースカツ丼で、これもかなりうまい。昼時は行列必至なので早めに行くことをお勧めする。

夜のコース料理も絶品。年寄りにはいささか量が多くて残してしまうことが難か。

本日のコンサート 東京藝術大学奏楽堂モーニングコンサート | 小人閑居して不平を鳴らす (ameblo.jp)

 

◆東洋文庫美術館の併設レストラン”Orient Cafe”でのランチ。

 小岩井農場の経営だと理解している。近所の人がレストランだけの利用で来ることも多いようで、いつも満員に近い。味は水準以上、値段もまずはリーズナブルで、不満を覚えたことはない。

 レストランは繁盛しているものの、本体の美術館は混雑しているのは見たことがない。いつも渋い企画展をやっているのにね。

 静嘉堂文庫美術館が世田谷区から丸の内に移転して、以前よりずっと賑わっているのと比べると、立地で損しているんだろうか。丸の内のどこか三菱系のビルに入れてもらえば、三菱一号館、静嘉堂文庫とのコラボもしやすくなって(今でもしているはず)、集客力アップにつながると思いますよ。簡単ではないだろうけど。

 これがその時の東洋文庫の企画展

「日本一美しい本棚」と言われるモリソン文庫。

 

◆これは西美のレストラン“すいれん”のランチ。

美術館めぐり 憧憬の地ブルターニュ | 小人閑居して不平を鳴らす (ameblo.jp)

 上野の美術館、博物館のレストランの経営は名の通ったオペレーターが多い。

 トーハクのレストラン(東洋館脇)「ゆりの木」はホテルオークラ。

 東京藝大美術館のレストランもホテルオークラ直営である。コロナ禍以前は学食も一般人が利用できたはずだが、コロナ禍以降部外者立ち入り禁止となった。残念。

 東京文化会館、都美術館、科博(ムーセイオン)は「上野精養軒」。

 西美のこの「すいれん」の運営はどこかわからなかった。私が食したこの料理は ”ル・コルビュジェ プレート” というメニューだが、どこがコルビジェなんだか。メニューの解説によれば『ル・コルビュジエが考案した「近代建築の 5 つの要点」のうちのひとつであるピロティを、黒いバゲットのオープンサンドで表現し、ル・コルビュジエが設計した「国立西洋美術館本館」を四角いプレートを用いて表現しました。』だそう。う~む、凡人はよけいに混乱するばかりだ。

 

 

◆これは両国の飲み屋の昼営業。すみだ北斎美術館に行ったときかな。

 この後亀戸梅屋敷寄席に行った。

落語三昧#24 亀戸梅屋敷寄席 | 小人閑居して不平を鳴らす (ameblo.jp)

 

◆これは「かつや」とならぶ豚カツの大衆店「松のや」のたぶんロースかつ定食。

 かつやもそうだが、この値段(松のやは700円しない。かつやは800円しない)でこれだけのクオリティの食事を供することは驚異的でありますね。

 

◆これは科博と東京藝大美術館へ行ったときに、昼に上野の“すしざんまい”に行ったときのものですね。

ランチメニューなので、これに茶わん蒸しと味噌汁がついた。おいしうございましたよ。

本日の美術館めぐり 恐竜博2023 | 小人閑居して不平を鳴らす (ameblo.jp)

 

◆これは東京スカイツリー、ソラマチ にある鰻屋“備長”のランチ。備長は名古屋の店ではなかったか。東京に逆進出というわけだ。名古屋式であるから蒸さずに直焼きである。当然メニューに “ひつまぶし” があり、よく出ているとお見受けした。名古屋にいたころ何度か食したが、ひつまぶしはあまり好みではない。だいたい、元は、あまり質のよくない鰻、つまり切れ端だとかを捨てるのはもったいないというわけで、濃い目の味付けにしてそれを刻んでご飯にまぶして供したというのが始まりだろう。ところが今や普通の上等な部位を、わざわざ刻んで使っている。したがって値段は普通の鰻と同等かむしろ高かったりする。で、初めて名古屋で普通のうな重を食べたら味付けが同じなので驚いた。しつこっ!

 名古屋人はあのしつこいお味が大好きなのであった。

 

◆松岡美術館近くの寿司屋 “すし兆” 美味でした。

美術館めぐり 松岡美術館 | 小人閑居して不平を鳴らす (ameblo.jp)

 

脈絡なくフーテン老人の昼メシを並べてしまった。懲りずにまたやるかも。

だって『その1』だし。