アクリル画「お告げ」 | 夕空菜月の虹色オアシス

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美術鑑賞、読書が趣味です。
絵を描くこと、詩や文章を書くこと
写真を撮ることを楽しんでいます。

 

先日描き始めていたアクリル画が、一応描き上がりました。

一応というのは、絵の具で描いた絵は、後からまた手を加えることが

あるからです。

タイトルは、「お告げ」と名付けました。

キリスト教の宗教画である受胎告知からヒントを得た

アイデアです。

天使ガブリエルと聖母マリアではなく、少女と白い鳩にしました。

鳩は何を告げているのでしょうか、想像してみられては

いかがでしょうか?

白い鳩は、ノアの箱舟のお話にも現れ、平和の象徴と

されていますね。

 

私はキリスト教徒ではなく、他の宗教の信者でもないですが、

実はどちらかというと、神社やお寺より教会のほうが

感銘を受けてしまいます。芸術的にもかもしれませんが。

 

その中でも、20代の頃に一人旅をしたイタリアで、

フィレンツェにあるサンマルコ美術館がとても気に入りました。

 

美術館といっても、元は修道院でした、

決して豪華ではなく、どちらかというと簡素で、

観光客も少なく、静謐な雰囲気が漂っていました。

私はフラ・アンジェリコの絵に惹かれて

入館したのでした。

 

回廊に囲まれた中庭も印象に残っています。

後に、「情熱と冷静の間」という邦画のワンシーンに

この中庭が出てきて懐かしく思っていました。

 

私はキリスト教の宗教画が好きだったと

最近思い出しました。本物の宗教画のような絵は

描けないですが、心境としても信者ではないですし、

でも、真摯な気持ちで絵を描くことに向き合うことが、

そのモチーフが人間の少女や鳥であったとしても

絵の中に神聖さをもたらすことができるのではと

思っています。

また、それが私の歓びでもあります。

日常は、人並みに喜怒哀楽とともに過ごしていますよ。

 

お読みくださり、ありがとうございます。