私は特に読書家ではないけれど、1年ぐらい前から、
私の頭では理解が追いつかないような本も読んでみよう、
読んでいくうちに理解力が養われるかもと
スローペースでありながら、何冊か読んできた。
そして数か月前に文学系YouTuberからの影響で、
トーマス・マンの『魔の山』を読んでみたいと思い
手に取った。
本を購入したのは今年の1月だったが、今もまだ読書中で、
私が読むのが遅いというのもあるけれど、途中で
他の本に目移りしていたからでもある。
そしてやっと7章まであるうちの第6章まで読み終えた。
第6章の最後は、主要人物のうちの一人が死を迎え
しんみりした気分に浸り、一つの大きな節目であった。
第7章がまた普通の本一冊分ぐらいの量があるけれど、
また最近読みたい本が増えたので、読み終わるのは
いつになることやらと思う。
登場人物の哲学的な会話も多く難しいけれど
スイスの自然の厳しさや美しさの描写が素晴らしい
というような一面もある。
時は第一次世界大戦前で、スイスの山岳地域にある
架空の「ベルクホーフ」という結核療養所が舞台の
ハンス・カストルプという青年が主人公の物語である。
この療養所には欧州各地から患者が集まっていて、
ロシアからの患者も何名かいる。
私はロシア語をラジオ講座で独学中なので
この設定に興味が湧き、主人公とその従兄弟が
2人ともロシア人女性に惹かれるというのも面白い。
特に主人公は、西洋人離れした少しアジア系っぽい
容姿の人物に惹かれる傾向があるようで、
東方という未知への憧れのようなものを表しているのかも
と思った。
主人公ハンス・カストルプは、哲学的思想を持つ
年長者同志の議論や激論から影響を受けながらも、
一人で雪山に挑んで現実的な過酷な体験へと自らを
追い込んだり、親しい人の死を経験したりして
第六章まで読み終えて、人として成熟してきた
ハンス・カストルプの姿が目に見えるようだった。
また、今の時代に都市伝説とか陰謀論として
知られている秘密結社の名前がいくつか
出てくるなど、その謎めいた存在にも思いを
巡らせてしまう。
この主人公にどのような運命が待っているのか
フライングして知ってしまっているけれど
文章を味わって最後まで読み通したい。
最近見た白い藤の花です。
スイスの山に降る白い雪に見立てて。







