オヤジ達&謀り
前回、契丹の旅から渤王&摘星ちゃんのその後を見てきましたが、今回は契丹の旅の後日談と、泊襄の戦いの戦いへと向かう日々について
今回は親父の想い
前回は人に愛される疾冲(ドラマ:溍國川王 李炬峣、史実:李繼嶢)に
もやもやする王世子 李继岌とそれに対する悪魔の囁き出したが、今回は原黒おやじ編です
又、こちらの話は前回の謀り編と同時進行で行われている事です。
なんだかんだと、陰謀渦巻く世界
ドラマでは摘星ちゃんは復讐の鬼に~~ですが、原作では未だ彼女は心の内で狼仔・渤王の影を追い、
非情にならねばと自らに言い聞かせています。
この辺、ああ女子って感じますが、
ドラマでは恐らく現代中国女子に照準を合わせている為か強い女子なのかな~
YUZ的には原作女子の摘星ちゃんの方が好きです
そして、ここからが本題
こちらは晋王が摘星ちゃんに語った疾冲の事について
「あの子は早産で生まれ、私は長くは生きられないだろうと思っていたが、彼はとても見込みがあって、健康に育っただけでなく、誰よりも肝っ玉が大きく、晋王府の全ての子供、彼の実兄を含めて全ての子供たちは、私の顔を見て驚いて黙っていたが、彼だけは私を笑顔で迎え、私の足を抱いて離さず、大きな声で“爹爹(父)!爹爹(父)!”と私を呼び、
そのたびに史恩は力を振り絞って、彼を私から引き離さなければならなかった......」
摘星はこんなにも穏やかな表情をした晋王を見たのは初めてで、疾冲の幼い頃の事を話し、彼の口元には思わず笑みが浮かび、その表情は疾沖と非常に似ていて、ただ穏やかで内向的で、傲慢で不遜だと感じる。
謀り好きで底の読めないオヤジである晋王
彼にもこんな側面があるとはと、驚かされる記載です( ゚Д゚)
疾冲は末っ子
末っ子は最後の子供なので可愛いのです(=⌒▽⌒=)
恐らく親は意識していない内に可愛がる
末っ子は上の子の様子を見てうまく立ち回ってしまう
その結果、可愛い末っ子を演じる事となります。
なんか、分かるわ~~~
そして、冷静に疾冲の弱点を見抜き、彼に逃げ道を与える親心
最後には残念な人になる予定の晋王も、人の親なのだなって感じさせます
晋王:
「16歳のあの年、彼は初めて兵を率いて初陣で勝利をおさめ、六軍の将兵は彼を賞賛したが、彼は表向きは意気揚々としていたが、私の下ではもっと真剣に兵法を研究し、慎重に配置していた。
(中略)
彼がこのように努力してすべての戦いに勝利し、死傷者を最小限にしようとしたのは、自分の兄弟たちを生きて連れて帰りたいと考えていた為だ。」
李存勖は立ち上がり、屏風の前まで歩いて行き、重々しくため息をつく。
「私は息子の情と義理を大切にしないわけにはいかないが、しかし、戦場では多くの血肉が流れ、多ければ多いほど、心配事やしがらみも多くなり、刻々と変化する状況に冷静沈着に立ち向かえなくなるだろう。」
晋王は、渤王を高く評価している。
それは、ひとえに彼の残忍さや無情さがこの乱世を生き抜くために必要な事だと分かっているから。
そして、この時点で摘星ちゃんは渤王の行動に対して、憎しみと共に理解を示す。
原作の摘星ちゃんはより大局を見ているように感じます。
ドラマではこの辺あまり強調されていなかったように感じ、YUZ的には残念なのです。
摘星は心の内で震える。
この点において渤王は疾冲よりも遥かに優れている。
彼女は彼(渤王)の無情さ、残忍さを憎んでいたが、しかし、この無情さや残忍は正しく、これにより 彼は戦場に於いて何の憂いもなく敵を殺し、陣形を崩す事が出来た。
晋王が”渤王は自分の最も尊敬する敵である”と述べたのも不思議ではない。
「3年前、彼は去ることを選択したが、その実 私の心の内は矛盾しており、彼が現実から逃げているのを怒っているたが、彼がここに残り、自らの本性を失い、無感覚な人になってほしくないとも願っていた。」
これらの話を屋根の上から密かに聞いていた疾冲は後に改心し、成長していきます。
この小説では、親心と家族、主人公や登場人物たちの成長も重要なテーマであると感じます。
ドラマはこの辺が混乱するといけないので、テーマを絞って焦点を当てていますが、原作はこの辺が余すことなく語られ、心に響きます。
皆様も、読める方はぜひ原作を読んでみてくださいね(=⌒▽⌒=)
お勧めです
一方で様々な人の思惑を孕みながら、物語は山場である泊襄の戦いへと向かっていきます。
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