こちらは前回からの続きとなります。
凡界におりてきた東華帝君と九ちゃん、前作ドラマ桃花、今作ドラマ枕上書、原作・枕上書、それぞれで展開が異なっています。
◆前作ドラマ桃花
帝君は姓は宋、晋朝
東華帝君 37歳の時に、九ちゃんは陳貴人として帝君の後宮にいる事になります。
陳貴人は冷遇されている后で、法要の時に水に落ちた帝君を救って彼に気に入れられ、皇帝は毎夜片時も彼女を傍から離さず、寵愛する事となります。
しかし、司命の運名簿に基づいて皇帝を裏切らなくてはならず、三年後 九ちゃんは元貞と私通したように見せかけて帝君を裏切り、失意の内に帝君は亡くなる事となります。
◆今作ドラマ枕上書
明らかに10~20歳代
九ちゃんは宋玄仁(凡界・東華帝君)が皇太子時代に窮地に陥ったのを助け、男子として宮廷に入ります。
宋玄仁(凡界・東華帝君)の義兄弟的立場の叶青缇と親交を結ぶ。
その後、酔った勢いで池に落ち、宋玄仁(凡界・東華帝君)に女子だと気づかれる。
(↑なぜかピンボケ気味の九ちゃんに宋玄仁 fall in love)
小九が、女子と分かった時点で二人の心(宋玄仁、叶青缇)に恋慕が生まれ、九ちゃんは宋玄仁(凡界・東華帝君)の後宮へ入内。
心は帝君だけど、身体は凡人の宋玄仁(凡界・東華帝君)を受け入れられず、その想いにはスルー。
それに対して宋玄仁(凡界・東華帝君)は一心に九ちゃんに尽くす構図となります。
その間に、姬蘅・腹黒弟の陰謀と盛りだくさんの内容で展開していきます。
その後、帝君の凡界での动を成就させるために宋玄仁(凡界・東華帝君)の心をズタズタに引き裂き、最後は帝君を敵の刃から守った叶青缇に対して深い罪悪感を抱きながら投身自殺。
失意の余り、宋玄仁(凡界・東華帝君)も間もなく亡くなる事となる。
前回記事
実はここで出てくる晋朝(265年 - 420年)は実在の王朝がモデルとなっているようです。
この国は三国志で有名な魏国を滅ぼした司馬炎が建てた国で王族の姓こそ違いますが、歴史観はほぼ当てはまっているように思います。
帝君達がいる時代は、晋朝が匈奴(前趙)に攻められて317年南遷した少し前の時代となります。
ドラマ枕上書 天界で九ちゃんと帝君が再会した時、この凡界の国が滅んだ等の話をしているので、前作ドラマ桃花、今作ドラマ枕上書、原作・枕上書 全てで王朝名は異なりますが、王朝の運命などは同様となります。
〇前作・桃花で陳貴人について
前作ドラマ桃花ではわかりにくいのですが、実は陳貴人は危ない人となります。
九ちゃんはこの陳貴人の身体に入り、昼間は陳貴人の元々の気性に引っ張られて血を吐いて騒ぎ、夜になると元の九ちゃんの性格に戻る、所謂二重人格状態・・・となります。
九ちゃんはそんな自分に対して、自己険悪・・・・それでも、帝君の傍に居たい気持ちの方が勝っています。
九ちゃん、一世であんなひどい目に遭ったのに、それでも帝君大好き
↑健気すぎる~~~
前作・桃花の記載
”彼女の顔は驚き怖れ、泣きながら頭を振る。
「いいえ、姑姑、あなたは私を連れていく事は出来ません。私は彼が好きです。私は彼がいないとダメなの。誰も私達を別れさせることは出来ません、誰も…。」
私は彼女のこの様子に驚き、一歩下がる。
これは私達の家のあの红狐狸ではない。
凤九は小さな娘で、ずっと大きくならないで、泣き声も大きくて喧しいく、責任感が強い。
例え东华に対して深い情を持っていたとしても、常に悲しんで、傷つき、それらを皆全て知っていて、大抵折颜の処にお酒を飲みに来る。
(中略)
彼女は急にしゃがみこんで自分の袖を持って黙り込む。
風の中にいる落葉のような侍女は、鶏の様に興奮して小躍りし、喉をひっかくほど叫び出す。「主人が又吐血しました。誰か誰か、早く皇上を呼んで来て、誰か誰か 手巾を持ってきて、誰か誰か盆を持ってきて——」”
今作ドラマ枕上書は役者さんの関係もあってオリジナルとなりますが、前作ドラマ桃花の凡界編はほぼ原作通りとなります。
また、前作ドラマ桃花では、裏切りの後帝君はすぐ亡くなる事となりますが、原作・枕上書ではその後の続きがあります。
顛末として、叶青缇は皇帝を裏切った後に登場する事となります。