一周回って | 手紙

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誰かへ
子どもたちへ
そして自分自身へ

最近の若い人たち




ステキ🎶




先日、仕事を終えて

帰りのバスに乗った。


既に座席は埋まりかけ

私は後部の二人掛けで

より窓側に寄って座ってる人の横を

探して(自分のお尻の大きさと空席を比較して・・・😝💦)


『失礼します〜』と言いながら

どすっと座った。


バスは出発して

次に乗客の多いバス停に止まった


乗り込んできた少年が

『空いてる〜』と

私の前に座りかけた時

一緒に乗ってきたお母さんが

『近くに居てて💦』と声をかけ

少年は立ち止まった


少年が座ろうとした席にいた

男子学生らしい青年が

少年と目が合った時

お母さんと少年のやり取りを見てた

青年は空いてる席をポンポンと叩き、

手招きして


『おいで😊』と促し

素直に少年は腰掛けた


隣に座った少年が汗をかいてたのか

『暑い?』と言いながら

青年はエアコンの吹出口の向きを

少年に当たるように調節し

手で風向きの確認をして

その後もしばらく確認するように

少年に目を向けてた



たったそれだけ

たったそれだけの

普通のことだけど


還暦ババァは感動した



あー。

なんて尊い景色なんだと


一期一会の少年と青年


その空間が温かくて

周りの乗客もきっと

心の中でウンウンと

頷いてたと思いたい


いや、きっとそう・・・


なぜなら


私より少し後ろに

キャリーケースを持った女性が


今度はお母さんに声をかけてたから



二人掛けに一人で座ってたその女性は

キャリーをコロコロ押しながら

お母さんに声をかけた


ここ、どうぞ

これでみんな座れるでしょ?

私は途中で降りるから



そのお母さんは

もう一人女の子も連れてた


お母さんは恐縮しつつ

娘さんを促して

お礼を言って席についた



もうなんてステキなめぐりあい




通りすがりの

おそらくそのバスに乗った全員が

一期一会の


全く同じ乗客が

乗ることは二度とないであろう

そのバスに


温かくて優しい

思いやりの空気が流れた。




優しい空気の伝播を確信したのは

私の隣の乗客が降りた時。

この人もまた

若い男性だったけれど

私より先に降りるようで

動きに気づいて

降ります?と訊いた私に

はい。スミマセン


動きの鈍いババァ


ちょっとまってね〜と

空席に移動したら

通り過ぎる時

ありがとうございました🙇と

頭を下げて降りてった


私のほうが後から乗って

隣にドカっと座っただけ


なのにお礼言ってくれたんだよ😢



今の若い人たちは〜って言葉を

愚痴に使うのは

昭和世代で終わりだな


もう今の世の中

平成以降生まれの人たちが

頑張ってる👍


もちろんまだまだ昭和生まれも

現役バリバリだけどね😁





一周回って


今の世の中

捨てたもんじゃない

なんてもんじゃない


この景色を

見られてよかった

この時代に生まれ

間に合ってよかった


いやぁ。

あのバスに乗ってた皆さま

有り難うございました❕