今回はギャップで魅せる、という内容を話していきたいと思います。
ギャップという言葉を耳にする機会は、かなり多いのではないかと思います。
実際に人間関係を構築していく過程で、ギャップは非常に有効な働きを果たします。
皆さんの友達や恋人を思い浮かべてほしいのですが、今まで見ているのと違う相手の側面を垣間見た時、心が揺れ動かされる感覚があったのではないでしょうか?
それが所謂"ギャップ"と言われるものです。
ギャップを別の言い方に変えると、"印象変化"になります。
良い方向にギャップが機能すれば、より好印象を抱くようになります。
俗に言うギャップ萌えの状態になります。
しかし悪い方向に働くと、好印象から一転、悪印象を抱くことになります。
さらに酷くなると周囲から人々が、次々去っていく事態も起こりうるのです。
要するにギャップの舵取りを上手く扱うことが、人間関係を円滑に構築するポイントになるのです。
ギャップによって印象は、改善もしくは悪化の方向に、変化しています。
しかし印象、特に第一印象、に関しては、改善と比べ悪化の方が、遥かに起こりやすいのです。
こちらが参考記事になりますので、お読みいただければと思います。
印象はエネルギーと同様に、高い(+)方から低い(-)方向に、移行しやすくなります。
つまり悪印象(-)→好印象(+)へと印象を変えるには、かなりインパクトが大きくないと難しいのです。
一方(+)→(-)への変化は、生じやすくなります。
ここにギャップの可能性が潜んでいます。
もしかしたら
「印象が悪い方向に変わるのなら、意味がないのでは?」
と考えた方もいるかもしれません。
ですがやり方を間違えさえしなければ、良好なギャップを生み出せるのです。
もし第一印象が完全完璧だったとしても、印象に変化が訪れる場面は現れます。
なぜなら(+)→(-)へは、移行が起こりやすいからです。
その時いかにギャップを魅せられるかが、成否を分けるカギになります。
ポイントは3つあります。
1つ目は
"最初の立ち位置が悪過ぎないこと"
になります。
もし第一印象が最悪に近いものであれば、掘り下げようもありません。
当然のことながら、ギャップが生まれることはありません。
厳しい言い方だと、入口にすら立っていない状態です。
だから好印象から入っておくことが、大変重要になってくるのです。
2つ目のポイントは
"緩やかに移行させること"
になります。
緩やかな移行とは、"プラス→ちょっぴりマイナス"といったイメージになります。
好印象の状態から、ちょっとした欠点を曝す感じです。
例えば買い物を頼まれた際。
カレーの食材リストを貰って買い揃えたつもりが、玉ねぎの買い忘れがあったと発覚したとします。
確かに印象としては、若干マイナスの方に傾きます。
しかし違った一面を目撃したことで、
「普段はしっかりしてるけど、少しうっかり屋な部分もあるんだなあ」
と相手の中には欠点としてだけでなく、魅力としても印象付けられるのです。
最後のポイントは
"落差を大きくしないこと"
になります。
先程も話したように小さな落差だと、可愛げや愛嬌といった魅力に変わり得ます。
しかし大きな落差だと、単純に自身の評価を下げることになります。
例えば約束を忘れた場合。
大切な記念日だからと、時間と場所も決めて、会う約束をしていました。
それなのに、そのことをすっかり忘れて、相手を3時間も待ちぼうけさせたとしたら。
おそらく相手は怒り心頭、もしくは呆れ果てて興味も失せていることでしょう。
2つ目のポイントの時も、忘れた時の一例でした。
しかし落差の程度が全く異なると、相手に与える印象は天と地ほどに違ってしまうのです。
僕達は完璧を目指すことはできても、完璧になることはできません。
そのため印象が(+)→(-)へと動くことは、往々にしてあるのです。
ですが印象が変わる時というのは、魅力が生まれるチャンスになります。
そんな機会を不意にして、相手に失望させてしまうのは、非常に勿体ないことだと思います。
落差の激しい魅力皆無のギャップを回避し、印象アップに繋がるギャップが生まれるように、普段から気を付けていきましょう!