今回は喜楽がもたらす力、というテーマで話をしていきたいと思います。
"喜び"と"楽しさ"。
この二つの感情は、僕達人間が生きていくうえで必要なものです。
大変なことでも頑張って取り組めるのは、喜びや楽しさがあるからに他なりません。
頑張れるから人生は好転していき、さらなる喜びや楽しさを得られる。
喜びや楽しさを感じた時、人々の中には幸福感が生まれるのです。
喜びや楽しさはまさに、生きるためのエネルギーと表現できます。
ですが喜びや楽しさで満ち溢れている人は、かなりの少数だと思います。
大抵の場合は、辛く苦しい日常を送っています。
例えば
「毎日同じ時間に起きて、同じ時刻に出発し、仕事をして、家に帰って一日が終わる、といった刺激も自由もない、単調な毎日を送っている」
「自身の遂行しなければならないタスクがあるのに、上司や先輩からは仕事を急に回されたり、部下や後輩のミスに全力でフォローしなければならず、残業は暗黙の了解といった、ストレスの尽きない、息苦しい日々を生きている」
こういった営みを長期間続けていくと、喜びや楽しさが知らぬ間に枯渇していきます。
要するに辛い日常やつまらない日々は、自身を無気力にさせていく要因なわけです。
喜びや楽しさが十分でないと、生きることに価値を見出だせなくなります。
そこで喜びや楽しさの消滅を、防いでいく必要があります。
消滅回避の話をする前に、そもそも喜びと楽しさの違いを、理解しておくことが重要となります。
まずは楽しさについて。
楽しさは手軽かつ直ぐに、入手できる感情になります。
その反面消え去るのも早く、一過性が強い感情であるともいえます。
娯楽や歓楽街といった語句からも、想像できると思います。
続けて喜びに関して。
喜びは時間や手間をかけることによって、手に入る感情になります。
手に入るまでの過程がある分、冷めにくいものになります。
狂喜乱舞や歓喜という言葉にもあるように、喜びは最後の最後に沸き上がり、止まぬ興奮を与えてくれます。
そんな喜びや楽しさの喪失を防ぐには、二通りのアプローチがあります。
一つは"日常から喜びや楽しさを補給すること"です。
僕達の身の回りには、補給できる箇所が数多く存在します。
例えば
ゲームや漫画などの娯楽
熱中できる趣味
友達と遊ぶ
などが挙げられます。
僕も数年ぶりに友達と会って、食事を食べつつ近況を話したり、他愛もないことを語り合いました。
時間が過ぎるのも忘れてしまうくらい、会話に夢中になっていました。
それが原因なのか翌日の仕事は、腰が重くなることなく、意欲的かつ効率的に遂行できました。
日々のことで息が詰まる時こそ、息を抜くことは大切です。
しかし注意点も存在します。
それは過度に、のめり込まないことです。
楽しさや喜びは僕達に幸福感をもたらすため、常に欲しがってしまいます。
特に楽しさは簡単に得られますが、失われるのも早いため、楽しさを得る行動から抜け出せなくなります。
その結果何となく動画を見続けたり、ふと遊びたくなってゲームに手を出したりといった、自分の夢や理想に直結しない行動を取り続けてしまうのです。
日常から補充する際は泥沼化しないように、注意が不可欠というわけです。
喜びや楽しさの喪失を防ぐ、もう一つのアプローチは、"成し遂げたい未来の自分を想像すること"です。
例えば好意を寄せている人が、現在いるとします。
まだ成果は出ていませんが、一緒に食事や旅行している光景を想像すると、現実ではないにも関わらず、気持ちの昂りを感じると思います。
思い描いた理想に対して、気分は高揚しているのです。
ただし想像だけだと、気持ちは直ぐに冷めていきます。
そこで理想へ到達できるように、小さく行動を起こす必要があります。
先程の例で考えると、好意を寄せている相手と付き合うには、相手との関係を構築しなければなりません。
相手と会話を交わすことは必須ですし、連絡先の交換も大事です。
そもそも相手に自分の存在を知ってもらう必要があるので、第一印象を磨くことも課題になるかもしれません。
理想から現実に遡ってみると、様々な段階があることが見えてきます。
それを一つずつ、進めていくのです。
全部やるのは大変だと感じますが、一つのみであれば負担は格段に小さくなります。
それでも最初に取り組む際は、面倒くささが先立つかと思います。
でも最初の一歩を達成した時、得られる喜びを味わえば、次の一歩は楽しく感じるようになります。
さっきの例であれば、第一印象を良くするために、服装を見直す。
その服装を褒めてもらったら、大変喜ぶと思います。
一歩理想に近づいたと実感できるので、次のステップに取り組むのが楽しくなってきます。
喜びと楽しみの循環によって、一歩一歩着実に前進していけるのです。
喜びと楽しさは、生きるためのエネルギーになります。
不足しないように現実から補充するか、理想を目指す過程で得ていく必要があります。
後者は理想に近づけ、かつ気分の昂りにも貢献します。
まずは自分自身の理想を明確にすることから始め、小さいステップに分け、一つ一つ進めていきましょう!