今回はモチベーション維持の前提条件、という話をしていきます。
こちらの記事で、モチベーションの重要性と維持に関して話しました。
もし未読でしたら読了後の方が、今回の話がより入ってきやすいと思います。
簡単にまとめると、以下の内容になります。
目標に向けて頑張るために重要な要素が、モチベーションになる。
ならば高く維持すればいいわけですが、苦労することが多いのも事実である。
そこで対策として重要なのが、"自分の力量の見極め"と"進歩の実感"になる。
2つの対処法は、確かにモチベーション維持に貢献します。
しかし大前提をクリアしていないと、存分に力が発揮されず、結局モチベーションの低下を引き起こしかねません。
ではモチベーション維持のための、大前提とは何なのか?
それは"本当に叶えたい理想であること"になります。
「目標を達成するために頑張るぞ!」
と意気込んだとしても、その目標が本当に達成したいものでなかったら、モチベーションは続かないのです。
例えば冒頭の記事で当時の僕は、かつての職場で必要な知識や技能を高めるために勉強をしていたと書きました。
その時"自分の力量の見極め"と"進歩の実感"の、2点に着目して改善したところ、継続することが辛くなくなりました。
しかしある時を境に、そこに対するモチベーションは低下し、全く手をつけなくなりました。
なぜなら本当に叶えたい理想が、職場で生きていくことではないと気づいたからです。
かつての僕は、
「職場で働いていれば安定して生活できるから、ここで活躍できるように頑張ろう!」
と思っていました。
しかし時が経つにつれ、
「お金が貯まっても、使いたいと思っても時間がない…」
と感じ始めました。
それに給与も生活できるのが精々という程度であり、好きな時に気軽に使える額ではありませんでした。
だったら職場で働き続けることよりも、独立して生きていく方が理想に近いと思い始めたのです。
つまり独立して生きていくことが、"本当に叶えたい理想であること"だと理解したのです。
だから職場での研鑽に対するモチベーションは低下し、逆に独立における勉強に関しては、モチベーションが湧き出ていました。
"本当に叶えたい理想であること"を理解したことで、モチベーションが漲る対象も変わったのです。
本当に叶えたい理想を見つけることで、人生が180度異なるものになったともいえます。
高校時代の友人で、人生がガラリと変わった人がいました。
仮にT君とします。
T君は毎日高校に通学してはいましたが、熱烈に勉強するタイプではありませんでした。
どちらかといえば授業中は眠っていたり、隠れてゲームで遊んでいた記憶が強いです。
なので当然成績も、良くありませんでした。
高校も2年の冬になると、進路の検討をつける人が多かったです。
「〇〇大学へ進学」
「卒業したら就職」
といったことを、みんな考えていました。
しかしT君は
「どこかの大学に受かったら、そこに行くか~」
程度しか、考えていなかったのです。
学年が上がり3年になっても、同じスタイルで暫くは過ごしていました。
しかし状況が一変しました。
T君が友達との帰り道の別れ際に、友達が車にはねられる現場に遭遇したのです。
その人は骨折はしたものの、命に別状はなく済みました。
しかし目の前で事故を目撃したT君は、友人に対して何もできず呆然と立ち尽くしていた自分に対して悔しいと感じ、人の命が途絶えるのは身近なことだと悟りました。
ならば医療系の職種に就いて、命を守りたいと思い始めたそうです。
そこからの彼は違いました。
一心不乱に勉強をしていましたし、授業も寝ずに受け、授業終わりには教師に質問を行っていたのです。
そしてT君は、見事志望校に合格を決めたのです。
1年前のT君だったら、手が届く筈もない結果でした。
ですが"本当に叶えたい理想"が理解できたため、モチベーションは高まるとともに、維持することも可能になりました。
だから見違えるように勉学に励み、理想を成し遂げることができたのです。
皆さんも現在進行系で、懸命に取り組まれていることがあるかと思います。
モチベーションが上がらない際は、そのことが本当に叶えたい理想に繋がっているか、まずは見直してみてください。
理想とは異なるなら、考え直すべきかもしれません。
一方理想と合致してるなら、再認識をしたことで、モチベーションに困らなくなるでしょう。
"自分が本当に叶えたい理想"かを見極め、モチベーションを保ち邁進していきましょう!