今回は心が変わるために有効なこと、という話をしていきたいと思います。
 

こちらの記事を未読であれば、お読みいただいてからの方が、今回の話がより理解できるかと思います。

 

映写機がスクリーンに映像を投影するように、心で思っていることが体に反映されます。
 

つまり自身の内面は、行動や言葉、仕草といった形で外界に表れるのです。
 

だから信念や感情といった内面に関して、磨いていく必要があります。
 

しかし疑念も出てきます。
 

「内面は変わったのか?」
「内面が変わって、言動も変わったのか?」
「人間の内面なんて、そう簡単に変わらないでしょ?」
 

確かに思考や信条といった、心の面を磨く必要はあります。
 

しかし実際に変化したかを感じにくい、という問題も含んでいます。
 

そこで新たな視点が必要になります。
 

それは"心は客席"という視点です。
 

上記の記事で"心は映写機、体はスクリーン"と言いました。
 

映写機によってスクリーンに映像を投影するように、思考や感情が言動や仕草に表れるのです。
 

では"心は客席"とは、どういうことか?
 

まず客席では何が起こるか、考えたいと思います。
 

スクリーンに投影された映像を、客席では見ているかと思います。
 

その映像に対して、感動したり、思考を働かせながら鑑賞中なわけです。
 

鑑賞が終わると、客席からは意見や感想が沢山生まれ、制作元に集まります。
 

そして客席からの声を真摯に受け止めつつ、新しい作品が作られていくのです。
 

この流れを僕達の、心と体に当てはめてみます。
 

自身の言動や仕草を、心では捉ええている。
 

そんな言動や仕草に対して、
 

「いい感じにできている!」
「理想の動きには程遠い」
「この部分の改善が必要だ」
 

といった感想や思考を抱く。
 

そういった思いや考えに基づいて、今度は言動や仕草を改善していくのです。
 

このように自分の仕草や言動を内省することで、更にそれらに磨きがかかるのです。
 

心は映写機かつ客席であることを踏まえると、利用可能なことがあります。
 

言葉や行動を変えることで、心を変えることです。
 

心は客席であるため、言動によって心は感化されます。
 

感化されることで信念や思考といった、映写機に該当する部分のアップデートもされていきます。
 

なので理想とする内面に変わるために、言動や仕草といった外面を、先に理想的なものに変えるのは有効となります。
 

例えばジャージ姿で出歩く時と、スーツや礼服を着て外出をするのとでは、後者の方が気持ちの引き締まりを色濃く感じると思います。
 

また自分で髪型をセットした際、イマイチな場合と満足できている場合。
 

納得のいく髪型だと、自信が湧いてきて、楽しく充実した一日になります。
 

しかし髪型が微妙な感じだと、なんとなく自信が湧かず、快適な時間を過ごすのが難しくなります。
 

このように外面が異なることで、内面に与える影響は少なくないのです。
 

心は言動や仕草の発信源であると共に、それらを受信してもいます。
 

受信した言動や仕草を磨き上げることで、発信の質は高まっていきます。
 

つまり映写機(心)→スクリーン(体)→客席(心)は、ループしているのです。
 

言葉や行動、仕草を変えることで内面の質を向上させていきましょう!