今回は名前を呼ぶ大切さ、に関して話していきます。
日常生活で人と接する時、相手をどう呼んでいますか?
職場であれば、名字に"さん"か"役職"をつけたり。
友達であれば、"呼び捨て"や"あだ名"でしょうか。
家族なら名前で呼ぶこともあれば、"あなた"や"おまえ"となったり、名前を呼ばず「おい」と呼びかけることもあるかもしれません。
ここで一つ言いたいのが、人の名前を呼ぶことは関係作りの第一歩ということです。
世の中には物質や現象等、様々なものに名前が付けられています。
何故なら名前があることで、他のものと識別ができ、説明が省略できるからです。
例えば飛行機やヘリコプターという名前がなかったら。
それらは全く違う乗り物ですが、空を飛んでいるものという観点では、同じものとして認識されてしまいます。
しかも相手に伝える際は、「人が操縦して空を飛ぶ機械で、一定の距離滑走が必要なもの」等の説明を毎回しなければならないので非常に大変です。
ですが名前があれば、飛行機やヘリコプターと言うことで、知っている人には直ぐに理解されるのです。
これを人に当てはめてみましょう。
名前によって僕達は個人として認識され、他人と区別されて存在します。
もし名前がなければ、その他大勢の人間という扱いになってしまいます。
また僕達が人の名前を認識する時、性格や職業、外見等の情報と結びつけて行なわれます。
例えば飛行機という名前には、「人が操縦して空を飛ぶ機械で、一定の距離滑走が必要なもの」という特徴が込められています。
つまり人で考えた時名前の中には、その人の個性が内包されているのです。
これを踏まえると名前を呼ぶことは、その人の個性を認識していることになります。
言い換えれば、相手の存在を認めていることを、暗に示しているのです。
「認めてもらっている」、「知ってもらえている」と感じると、人は嬉しくなります。
僕も一回会っただけの人なのに、次に会った際名前で呼んでもらえた時は、思いがけず嬉しかったです。
このように名前は、ただの識別コードではありません。
他にも名前ではなく、あだ名を呼ぶ関係性の人もいるかと思います。
あだ名は個人を示す呼び方であるため、名前で呼ぶのと同様の効果があります。
ですが注意点があります。
あだ名で呼ぶ際は、相手が呼ばれて不快でないかが重要になります。
人間性を否定したり馬鹿にしてないものが、あだ名で呼ぶ上で大前提になります。
たとえ普通に思えたあだ名であっても、相手が嫌悪感を抱いていたら、あだ名には不向きになります。
では、お前やあなた等の不特定な呼び方はどうでしょうか?
これは名前を呼ばないのと、同じことになります。
名前を呼ばないのは、存在を認めていないのと同義です。
勿論関係性にもよりますが、この呼び方は基本的に人を不愉快にさせます。
人間関係を構築していくには、とても不向きなのです。
名前を呼ぶことは、相手との関係を構築していく第一歩になります。
名前を呼ぶことに、気恥ずかしさを持つ方もいるかもしれません。
僕も昔は名前を呼ぶことに抵抗がありました。
しかし一回呼ぶと、それが普通になりました。
そして相手との間の壁が一気に低くなり、話をしやすい関係に変わりました。
いきなり下の名前からというのは、難易度が非常に高いかと思います。
まずは苗字に”さん”付けから始めるのが、無難でしょう。
皆さんも是非、名前を呼ぶことに意識を向けていただければと思います!