こちらの続きです
人間の細胞は
真核細胞なので
細胞の中に
核
というオルガネラ(細胞小器官)がある。
ただし、赤血球と血小板は別ね。
この二つには、核がないのだよ。
核の中には
DNAという物質があって
遺伝情報が書かれている。
この全遺伝情報をゲノムというのね。
ヒトゲノム計画は2003年に完了し、
全DNAが解読されたの。
ヒトゲノム(全DNA)は 30億個もあり、
その中で約2万6千個が遺伝子と呼ばれ
ヒトの体を作るうえで重要な情報を記録している領域なのだよ。
(ほとんど意味がない領域の方が多い)
主にたんぱく質(の一次構造)の設計図が
書かれている部分ね。
繰り返しになるけれど
わたしたちの60兆個の細胞に
核があって
その中は 基本全て同じ遺伝子情報が
書かれているわけだ。
それなのに、
肝臓の細胞は肝細胞としての役割を果たし
腎臓は腎臓
筋肉は筋肉・・・
とそれぞれの役割を担っている。
それだけじゃなくて、
時期、年齢によっても 細胞の働き方がかわるよね。
なんて賢い細胞たち!
それにね
常に状況に合わせて
遺伝子のスイッチを
ONにしたりOFFしたりしながら
環境に適応して 自身の活動を調整しているよ。
やっぱり 一つ一つの細胞が
生き物そのものとしか思えない
ヒトゲノムプロジェクトにより
全ての遺伝情報が解読されれば
医療の大きな進歩に繋がると考えられてきたけれど
実際には遺伝子がどうであるかより
大事なのは環境や精神状態など。
それによって、遺伝子のはたらきは
影響を受けるんだよね。
(一卵性双生児をイメージしてみてね。)
(小さい時はそっくりでも、大きくなると違いが出てくるね。)
というわけで エピジェネティクス が
注目されています。
それはまた次回に。
今日はちょっと難しい話になってしまったけど
なるべく簡単に書いたつもりだよ。
興味のある方はぜひご自身でも
いろいろ調べて理解を深めてみてね♪