地中海 | 川村優希オフィシャルブログ「川村優希の 優希100%なカルテ」Powered by Ameba

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内科、予防医学、アンチエイジングを専門とする医師です。

先日、ギリシャ料理を食べに行きました(*^^*)

大学時代の先輩と。

 

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ギリシャ料理...普段なかなか食べる機会がないですよね。

私もあまり馴染みはないのですが、地中海料理の一種としてすごく興味深いです!!

なぜなら地中海食は身体に良いと知られているからです。

 

 

今日は少し地中海食のこと書いてみたいと思います♪

 

地中海食が注目されるようになったのは1957年から開始された7か国研究という国際共同研究がきっかけです。

世界7か国で食事と病気に関する大規模な疫学調査(12763人、~25年間)を行ったところ、地中海沿岸地域では北欧や米国に比べて狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患の発症率が1/3以下であり、その違いは食事の影響が大きいと考えられました。

 

その後もさまざまな研究で、地中海食が心疾患、脳卒中、認知症、糖尿病などのリスクを減らし健康寿命を延ばすと指摘されているんです

 

 

そもそも、地中海食とはどんな食事なんでしょうか??

明確な定義があるわけではないです。

ギリシャ、イタリア、ポルトガル、スペインなどの地中海諸国の伝統食のことで、オリーブオイルやナッツ類、野菜、果物をたくさんとるスタイルの食事です。

 

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確かに私がこの日食べたものもオリーブオイルや色の明るい野菜をたくさん使ったメニューでした。

私の印象を一言であらわすとTHE太陽の恵み!!って感じです笑 

ニュアンス伝わりますか?^^


 

特徴としては

①油の摂取量としては少なくないが、主にオリーブオイルを用いている(オリーブオイルはオレイン酸や抗酸化物質を多く含み、動脈硬化性疾患の予防に有効な油とされている)

 

②海に囲まれており魚の種類が豊富で青背の魚が多い(ω3不飽和多価脂肪酸であるEPAやDHAも動脈硬化の予防につながる油として知られている)

 

③野菜、特に緑黄色野菜の摂取が多い(食物繊維が多く、ファイトケミカルが豊富で抗酸化作用が強い)

 

豆類・きのこ類の料理が多い(食物繊維が多い)

 

④香りの高いハーブを用いている(結果的に調味料として塩分が控えられている。)

 

少量から適度の赤ワインを飲む(適度な飲酒であれば発症リスクがさがる病気もある。)

 

全粉の穀物を食べる事が多い(低GIで血糖値の上昇が比較的抑えられる)

 

適量のナチュラルチーズ、ヨーグルトをとる(発酵食品の摂取で腸内環境にも良い)

 

⑧食材は加工をしない自然食品が多く、丸ごと使う全体食である(捨てる部分が少なく、栄養素を豊富に含む)

 

というようなところでしょうか(*^^*)

 

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 地中海料理、良いところがたくさんありますね(≡^∇^≡)

でも和食もおすすめです!

西洋食とだいぶ違うため海外での研究に結びつかないという部分はあるかと思いますが、日本食も健康長寿の観点からいうと世界に誇れる食事です。

 

特にいま1975年頃の和食が最も長寿に有効なのではと研究している先生方もいるようです。この年代の食事の特徴としては、「食材の種類が多く、タンパク質・脂質源として魚介類が中心で海藻も多く食べている」ということだそうです。

地中海食で使われている食品群は比較的日本食に近いですから、和食の良さをいかしつつ、オリーブオイルをつかったり、塩分を控えることでとても健康に良い食事になりそうですね(o^^o)

 

 

食生活によって病気発症のリスクが変わってくる...

よくわかっていることではあるけれど、色々な研究結果や地域による食事パターンの違いをみていると、日々の生活の蓄積というのが本当に健康に関わってくるんだなと実感します

 

ちなみに私は家での調理のときの油はメインはオリーブオイルにしていますよ!

みなさんも参考にしてみてくださいね(*^^*)