和歌山県熊野地方のお茶2種 | 船橋市茶文化資料室

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昨年の六月(2023年6月25-27日)、友人のお誘いで、熊野古道の番茶農家を訪ねた時、購入したお茶。だいぶ時間が経っていましたが、昨日の記録です。

一つ目は「なっちゃんの煎茶」。”偶然に生まれた今年だけの特別な煎茶。川添茶とのブレンド”という。なっちゃは田辺市本宮町大居の茶農家、倉谷夏美さんのこと。メインは釜炒り番茶をつくっています。これは蒸し製の煎茶。とても爽やかな味わい。おいしかったです。

なっちゃの茶畑のすぐ隣にもうひとつの茶農家、宇恵さんの茶畑がある。これは宇恵さんの釜炒り茶。熊野古道の熊野番茶はこういった感じでしょうか、、、外観は烏龍茶?ヤオ族の釜炒り茶?と最初見た時、一瞬思ったりしましたが、煎茶とは違う爽やかさで味はとてもまろやか。購入は道の駅「奥熊野古道ほんぐう」で買いました。その日、宇恵さんにお会いできず。

結構焙煎が効いていました。

訪ねた日は熊野古道の宿からタクシーを呼び、川湯温泉の川湯橋前で下車。

橋を渡っててくてく歩いて約30分、なっちゃんの茶畑と工房が目の前に現れました。美味しい熊野番茶(釜炒り茶)を頂きながら貴重なお話を伺いました。

古より奥熊野に伝わる「熊野番茶」。私にはその時初味でした。日本各地に個性豊かな番茶があり、製法も様々。熊野番茶は何といっても熊野古道の知名度とその周辺の自然環境の要素が大きいではないでしょうか、昔この地域に「音無茶」と呼ばれていたこともあり、今も毎年の熊野本宮大社新茶祭の時、「音無茶」を振舞うそうです。

 

一口メモ:

1なっちゃんの煎茶:倉谷夏美さんのサイトはこちらへNatsumi Chatsumi

2 宇恵さんのお茶:道の駅 「奥熊野古道ほんぐう」

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