このブログで繰り返して「黒毛茶」の話をしました。一昔、中国で黒茶を買いに行くと言ったらほぼ「安化黒茶」のことを指していました。茶店に入ると「黒茶がありますか」と聞くと店員が持ってくるのは、やはり安化黒茶の天尖茶や崩された円盤の千両茶の場合が多かったと思います。なぜならプーアル熟茶なら「熟茶」、広西黒茶なら「六堡茶」との名称があるので「黒茶」と言ったら安化黒茶ではないかと思われます。
そのため「黒毛茶」も暗黙でしたが、湖南黒茶の荒茶を指す場合が多いのです。
プーアル茶の荒茶は晒青毛茶、湖南黒茶の荒茶は黒毛茶。中国の黒茶は荒茶の段階から地域の特徴(差違)があり、その背景には地域の伝統や消費地の好みが異なっているからと思います。