日本茶栽培起源の古書➀江戸中期大典禅師の『茶経詳説』 | 船橋市茶文化資料室

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2020-2024/2中国唐代・陸羽『茶経』
2024/3~現在・『茶の民族誌ー製茶文化の源流』

日本初の茶経への注釈書として知らている江戸中期の禅僧、漢詩人大典顕常(だいてんけんじょう 1719-1801)。その注釈書『茶経詳説』の中で日本茶の始まりとして以下のことを述べている。

早稲田大学図書館ウェブサイトよりリンクはこちらへ→→

その内容は(青字)

“.....弘仁元年は元和五年にあたる当時遣唐の往来毎毎ありしなれば茶事の傳は〇もあるべし然〇顕著なる事跡をみず。建仁開山千光国師宋に往て禅法を伝え建久二年帰東の時ははじめて茶種を持来り筑前の背振山にうえ且喫茶養生記一巻著し。。。。”

 大典禅師は売茶翁との交流は有名で、1763年に刊行された売茶翁の詩偈集に『売茶翁伝』を著している。栄西の脊振山茶種蒔きの話、佐賀出身の売茶翁から聞いてたではないかと想像したくなる。