リブログ:2016年「百両茶」解体茶会①準備段階 | 船橋市茶文化資料室

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2016年2月、初めて「百両茶解体茶会」を開催しました。男性二人と女性陣が交代でのこぎりを持ちながら百両茶を解体しました。楽しくて笑い声が始終途絶えなかったです。黒茶って摩訶不思議ですねとみんなの感想でした。明日、支部の研修会でもう一度百両解体茶会を開催します。この百両茶は製造は2009年~2012年のもの(正確な年は、覚えていませんえーん)。もう十年以上経っています。お味の方も前回よりすこしまろやかになることを期待しています。以下は前回の解体会の報告です。
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2月7日の「安化黒茶と皮から作る餃子講習会」は無事に終了いたしました。
参加していただいた皆様本当にありがとうございました。
茶会報告、大変遅くなりました。

今回の茶会は3.6キロの円柱形黒茶を解体するという大がかりな作業からスタート。
こんな茶会は日本で初?!と大げさに言ったりしましたが
主催者のわたくしも初体験でした。

それもそうです。

百両茶は何本も持っていませんし(特にある程度年数が経っているものはなおさら)
経験を積みたいと思っても高価なものなので
個人の所有者はともかく
黒茶代理店だってそんなにしょっちゅう切るわけにはいきません。

なので失敗しないように(開けたら飲めませんとならないように)、
今回の解体のために昨年から準備していました。
まず味の確認。
かなり前のことですが、同じロットで作った百両茶の一枚ものを送っていただきました。
同じ百両茶を購入した友人がすでに解体しており、
「2009年製の中でこの百両茶の味の変化がなかなかよい」とのことを聞き、早速一枚送っていただくことに。
それを飲んでみたら、「解体」決定となりました。



(P.S. 後で解体してから気づきましたが同じロットで同じ日に踏んだ(作った)百両茶でも一本一本微妙な違いがあり、緊圧の具合の違いも、切った断面からすぐわかります)


前日までの準備

道具は鋸、カッター、園芸用ハサミ、軍手。公民館なので台を傷つけないように
しっかりとした下敷き。
鋸は以前十両茶を切る時に使った鋸がありましたが
やはり心配で万が一うまく切れなかったらと思い
ホームセンターでもうひとつ購入。

タジマノコギリ⇓



いよいよ茶会の日
公民館の廊下で待機。




バケツに重しを入れて黒茶を立たせる台も作りました(続く)