雲南紅茶ー滇紅集団の「鳳牌」滇紅 | 船橋市茶文化資料室

船橋市茶文化資料室

旧・Jun’s茶日記blog
日本茶インストラクター&リーダー
悠々茶館主催【茶書を読む月茶会】書籍
2020-2024/2中国唐代・陸羽『茶経』
2024/3~現在・『茶の民族誌ー製茶文化の源流』

荒木先生の「紅茶の事典」の中で

雲南紅茶についてこのような紹介があります。

“Yunnan tea. 中国雲南省には雲南大葉種という茶の原型と目される茶樹が生えており、それで作った紅茶はアッサムの紅茶に似ている。ただ水色にやや黒みがあり、壁土臭い香りが気になる。製法は古典的製法でOPスタイルが多い。”

この「古典的製法」に近い中国的表現は「工夫紅茶」です。

雲南省鳳慶県は、「雲南紅茶の故郷」とも言われ、雲南紅茶(テン紅)の代表産地。
1939年創立した「鳳慶茶廠」は雲南紅茶の名門。
現在滇紅集団公司という名前になりましたが、「鳳」というブランドは今も健在。




「滇」は貴州省や雲南省の古称です。
なので雲南紅茶は「「滇」の紅茶=「滇紅」(てんこう)とも呼ばれています。


これは滇紅集団公司最もスタンダードの商品です。
外観はOPかな





国内ではトップメーカーですが、日本市場ではほとんど見当たらないのは
残念。

水色。


香りがよくとても美味しいです。
適度な收斂性があるというところは好みです。
最近全然「収斂性」のないお茶よりやや渋みのあるお茶が好きです。

滇紅は冷たくなると確かに荒木先生がいうように
やや黒みを感じる水色になります。
でも
壁土臭い香りではないなぁ。。。