ラグビー大学選手権3回戦で、明治が京産大に敗れ、年を越すことなく終了した。
残念なゲームだったが、学生ラグビーの面白さはここにある。
判断ミス1つが得点に直結し、ひたむきさが功を泰する。京産大はチームの強みを理解し、ゲームの中でよくコントロールされていた。
アンストラクチャー(セットピースからの攻防でなく崩れた状態)で、サポートの速さと人数、そして一人一人が役目を果たしたことが勝因に挙げられる。
トップリーグ(社会人ラグビー)との差は、フィジカルの差だけでなく、ゲームの理解と判断力にある。
1つのミスから反応、判断から一発逆転に繋がることに面白さがある。
とにかく明治が負けることは残念だが、元木さん(京産大コーチ)の涙に感動した。
さて、子どものラグビーイベントでは。
世田谷の小学校でラグビー体験イベントを行った。
1年生から6年生まで約60名の子どもたちが、ラグビーボールを持って様々なゲームを楽しんだ。
ラグビー体験イベントは、いつもテーマを持っている。
「楽しむこと」「一所懸命になること」「友達と協力すること」など。
「楽しむ」ことは一所懸命に、夢中になれば楽しいもの。しかし、失敗や上手くいかないことが続くとつまらないものになる。
では、上手くいかないときはどうすべきか。。。
年齢にもよるが、簡単な動作を入れて成功体験する。この経験が、難しいことでもチャレンジ精神が生まれ、できなくてもチャレンジすることが楽しくなる。
子どもは、競争するのはヤダと言う子もいるが、裏を返せば負けたくないから、周りから言われるからという理由が多い。
負けることは当然ある中で、負けても一所懸命になることが楽しくなり、なぜ負けたのかを考え行動することが向上心に繋がる。
子どもの指導は、指導者としても向上心が大事で、その場の人数と雰囲気によって、内容は様々。
日々の経験から、当初の予定をがらっと変えてみたり。試行錯誤しながらも子どもたちが、夢中にボールを追いかける姿が一番いい。
さて、今年からフランスラグビー「TOP14」をWOWOWさんで放映され、解説をさせていただいている。南半球のリーグや日本とは一味違うラグビーを堪能している。初心者の方でも分かり易く解説しているので、是非ご視聴ください。
前回は、神戸や代表でも一緒にプレーした平尾さんと。
引退してそれぞれ違う道を歩んでも、また仕事で一緒になることが楽しい。
話しながら過去を思い出すことや、ラグビーの考え方を共有、共感できるのも楽しみの一つ。
次回は年末年始のゲームを解説予定!