ラグビーフランスリーグ「TOP14」開幕 | 斉藤祐也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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ラグビー元日本代表選手。東京高からラグビーを始め、明大に入学。卒業後はサントリー、コロミエ(仏)、神戸製鋼、豊田自動織機でプレー。日本代表は通算14キャップ。2003年W杯代表。2011年、引退。2013年 株式会社Ychante、株式会社コーディネーション・アカデミー設立。

8月20日フランスリーグ「TOP14」が開幕しました。

開幕戦、昨シーズン王者ラシン92とボルドー・ベグル(昨シーズン7位)の一戦を解説させていただきました。



フランスリーグ「TOP14」は、2005年に発足され、14チームでホーム&アウェイ方式による総当り戦を行い、上位6チームのプレーオフによって順位が決定します。
最低でも26試合行われ、シーズンは8月から翌年6月までの長丁場。
決勝戦は10万人の観客を集めるほどの、世界で最も成功しているプロリーグです。

そして、今年はなんといっても五郎丸選手がビッククラブ「トゥーロン」に移籍したことが注目されます。
南アのハバナやNZのノヌー、AUSマットギタウなど世界のトッププレーヤーが在籍するビッククラブに移籍したことは本当に凄いこと。
今はケガで出遅れているけど、長いシーズンなので、フィジカル、メンタルをしっかり準備して焦らずデビューしてほしい。

さて、ラシンvsボルドーの一戦は、昨シーズンの王者ラシンが15-6で敗れ、初戦から番狂わせ。
ラシンは、今年6月にシーズンを終えたばかり、コンディションを考えると少し厳しいかと思われたけど、、、
ボルドーは序盤から積極的にボールを回し、高いポゼッションから勝利をもぎ取りました。
ノートライでPGのみのゲームでしたが、攻守の切り替えが早く、アグレッシブで面白いゲームでした。

ラシン92も各ポジションに各国代表クラスが揃うビッククラブ。
そして昨季移籍したNZ代表のダンカーターは世界ラグビー市場、年俸歴代1位の2億5千万と言われています。
パフォーマンスは随所にビックプレーを魅せ圧巻でした。攻防の中で一瞬の判断力に優れ、ボルドーがビックゲインをし、繋がれたらトライになるというところで、タックルしてボールを奪う。
また、ブーイングの中でも難しい角度からPGを決めるなど、勝利こそならなかったけど、長いシーズンを考えると、やはり今年も上位に絡むチームだと思いました。

ボルドーは、2006年に新たにチームが発足し、10周年を迎える(ボルドー地区のクラブの合併による)。
この日、ホームで行われ、当然観客のほとんどがボルドーの応援。
ダンカーターにあれだけのブーイングは、ここでしか見られない。。。
昔フランスリーグでプレーしたことを思い出し、アウェイではほどんど勝てなかった。レフリングもホーム側に流されてしまうほど、スタジアムの熱が伝わりました。
ペルピニャンだったかな、客席とグランドの境に金網が張ってあった。。。
アウェイで勝つことの難しさを肌で感じました。

世界のトップ選手が集まるフランスリーグも是非、注目してください!
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