今日は帰国のため、このアシュラムを旅立つ日。

少しほっとしている自分がいる。

やっぱりこのアシュラム生活での水回りの環境、裸足がメインの生活、ゴミが散乱している市街、物乞いの人々に1日に何回も会う日常、この4点だけはその現実と対峙したときに受け入れなければと頑張っている自分がいたのが分かる。


正直、またすぐに戻って来たいという思いはまだないけど、本当に来て良かったということは本心。きっとまたいつか来るんだろうなという予感もある。

これまで知識としてはあったが、インドの貧富の差や貧困問題、衛生状況など現在の情勢を生でこの目で見ることができ、同じ空間を共にし、その場に立つことができたこと、感じることができたことは、私の人生において大きな影響を与えてくれたと思う。


※活気のある街 バイクとリキシャも堂々と行き交う


※牛も道路脇を闊歩


これまでは家族の健康と幸せを主に願って生きてきたけれど、これからはこの旅で出会ったインドの子供たちの将来も一緒に願いたいと思った。そして何か自分にできることはないかということを考えていきたいと思う。


昨日に次いで今朝もお世話になったマッサージ屋さんの繁栄も願いたいし、アルナチャラ山にいた凶暴な猿たちにも穏やかな日常を得て欲しい、そして世界の人々が幸せになって欲しいという思いで毎日拝みたいと思う。


そういった意味ではこれまでよりは少し視座が高まった旅となったと思う。


※毎日通ったアシュラム前のカフェ 17歳の息子さんも活き活きと家業を手伝っていた


※滞在中の定位置 行き交う人や車を眺めながらスパイシーでとっても美味しいチャイをいただく


ところで、チェンナイ空港に向かう道中に「フェニックス・エキスプレス」というショッピングモールを訪れた。


日本の高級車に乗って家族連れで訪れているたくさんのインドの人々のすごい熱量と活気があり、高級な品々、近所のイクスピアリやららぽーとでは取り扱っていないようなハイブランドのお店がテナントとして入っていて、人口世界一となった大国インドの勢いを感じる場面に遭遇した。今の日本にはない誰もが明日への希望を持った好奇心と活力が溢れる目をしている。

私が初インドとして訪れた街もインド、「フェニックス・エキスプレス」で見たのもインド、今インドは混沌のど真ん中にあるように感じる。ただこの先まだまだ成長が期待できる。日本もこの勢いに負けてられない。そんな思いを抱いたインドの旅となった。


※お洒落なオブジェが並ぶ待ち合わせスポット


※テイルヴァンナーマライとはまた違う都会的なインドを垣間見る みんな靴を履いていてびっくり!


※フォレスト・エッセンシャルズはラグジュアリーなアロマ化粧品が並ぶ お土産に大人買いしてしまった!

 

トランジットのシンガポールに着くと、安心からかこれまですっきりしなかったお腹の調子も良くなり、航空会社ラウンジも使えたことで身体がいつもの自分に戻り始めているのが分かり、ほっとビールをいただいた。


※クリスフライヤーゴールドラウンジが使えた!


飲茶やお粥などシンガポールらしいものがたくさん並んでいたけど、食欲がなくこれだけしか食べられなかったことが残念。ビールはご褒美。


明日からの仕事に思いを巡らし、インドの旅から日常へと自然にチューニングしていく体勢に入り、私にとっての初インドの旅はこうして終わった。