グループコース | Y’s Lab.発達支援研究所

Y’s Lab.発達支援研究所

当研究所は、すべての方を対象に、社会で生きぬくための有効なスキルをご提案、ご提供するための施設です。
臨床心理士が独自に開発したSSTや、療育プログラムを提供し、皆さまの「生きる力」の育成に尽力いたします。

本日でY’s Lab.発達支援研究所としての活動は最後となります。

皆様には長期に亘りご愛好頂きまして、心より感謝申し上げます。

療育とソーシャルスキルトレーニングを主軸とし、発達に凸凹のある方を対象とした活動を行なって参りましたが、臨床心理士としてプログラムを作成する中で、発達に凸凹のある方のためだけの内容ではなく、この世界で頑張る全ての方々にご活用いただきたいという思いが日々強くなっていきました。

この世に何の悩みもなく、安定した平穏な日々を過ごしていますという方はどれだけ存在するのでしょうか。大抵の人は多かれ少なかれ、何かしらの悩みを抱え、日々悩みながら過ごし、時には大きな壁にぶつかることもあり、ネガティブな感情のコントロールに難しさを感じつつ、問題と向き合い解決し成長するというサイクルを繰り返しているのだと思うのです。このサイクルのネガティブ期間を少しでも少なくしたり、問題解決時の一助となるためのプログラムをより実践的にたくさんの方に提供したいということが今の私の願いです。

次年度は心新たに、Y’s Skills Lab.として、たくさんのスキルを皆様にご提供できるよう益々精進して参ります。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

#豊田の桜

 

グループワーク

高学年は一年間の振り返りの時間を設けました。自己内省時間を積極的に取ることはとても重要なことですが、内省を自分だけで行うことができる人とできない人がいることもまた事実です。

年齢が幼いと余計に一人で内省することが難しく、思春期のお子さんに至っては内省することによりネガティブ感情ばかりが想起し、自己評価や自尊心が低下してしまう可能性があります。そのため、内省を手助けするカウンセラーの存在は必須となります。

正しい内省の方法を若いうちに学ぶことにより、大人になった時に何がいけなかったのか、どうすれば良かったのかを正確に適切に思考することができるようになります。本日は子供達全員と内省時間を個別に作ることができ、とても良い時間を過ごすことができました。

 

コミュニケーションワーク

不機嫌な人への対処方法をテーマに、ロールプレイを行いました。

いつも機嫌良く生活する人ばかりであれば良いのですが、何かしら不機嫌そうに振る舞う人は存在し、そういった時にどのように対処すれば良いか悩んだことがあるというお子さんも多いようです。

今回は、楽しく会話をしようとしたら相手がとても不機嫌だったという状況の中で、どのように振る舞えば良いのかについて考え、適切な振る舞いを実践的にロールプレイで練習をしました。

 

小作文ワーク

年度末ということで今回のテーマは振り返りテーマ「今年度一年を通して、良かったところと課題となるところを書きましょう。また次年度はどのように過ごそうと考えますか」について小作文を書いてもらいました。

前述したように学年が変わる時はとても大きなチャンスでもあります。一年を丁寧に振り返り、良かった点と課題となる点を明らかに、それらを次にどう活かしていくのかを思考することができれば、成長へと繋がりやすいでしょう。

人は生きている間、幾つになっても成長したいと願う動物です。成長欲求があるからこそ、人類はここまで発展を遂げてきたのだと思います。発展をするプロセスの中で、発展すなわち成長の幅や差は生まれるものです。

少しでも大きな発展であったり成長がある方が、人生の満足度は高くなります。だからこそ、この成長欲求を歪曲させることなく真っ直ぐに伸ばすことが重要となります。

一つひとつのワークがお子さんの成長欲求をサポートし、人生の満足度を高めるための礎となるよう、より工夫を凝らしていきたいです。