ガクチカって知っていますか? | Y’s Lab.

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当研究所は、すべての方を対象に、社会で生きぬくための有効なスキルをご提案、ご提供するための施設です。
臨床心理士が独自に開発したSSTプログラムを提供し、皆さまの「生きる力」の育成に尽力いたします。

スタッフのカズです。
3月になり少しずつ暖かくなってきているような気もしますが、まだ外の風は冷たい今日この頃。

「ガクチカ」という言葉はご存じでしょうか?
就職活動の面接で聞かれる「学生時代に力を入れたことは何ですか?」という定番の質問を省略したものです。
10年ほど前から使われるようになり、徐々に浸透してきて、2022年には三省堂 辞書を編む人が選ぶ『今年の新語2022』の第6位に選ばれるようになってきたため、聞いたことがある方も少なくないのではないでしょうか。

これまでも就活生のサポートの一環で、エントリーシートの添削や就職面接の練習などを行ってきましたが、大学生活でこれといって打ち込んできたものがない学生にとっては、悩みの種になりやすい質問のようです。

選ぶ題材は、学業でも、サークルでも、アルバイトでも何でも良くて、必ずしも代表を務めたとか、入賞したといったような誇れる実績がある必要はありません。
それらの経験を通して、自分自身がどのように成長できたのか、どのようなスキルを身につけたのか、それを就職後どう活かしていけるのかといったことを論理的に展開できれば十分なのです。

しかしながら、私の学部時代の周囲を見ていても、何か別のことに打ち込む訳ではないものの、サークルに所属しない、あるいは、当初サークルに所属したものの、人間関係が築けず徐々にフェードアウトしていくというような同期も少なからずいたと記憶しています。
大学の4年間を無駄にだらだらと過ごしてしまうと自分を語れることがなくなり就職活動で苦戦してしまう可能性があるということでしょう。

奥の手として、数回ボランティア活動に参加して、その体験を書くということもできなくはありませんが(実際にそういう指導をしたこともあります)、やはり大学4年間は、割と時間に余裕があるので、さまざまなことに挑戦し、体験することをオススメしたいものです。

一方、私は学業よりも趣味のアカペラサークルに熱中し過ぎた部分もあるので、真似して欲しくないところではありますが…
先日後輩の演奏会を久しぶりに聴きに行き、自分もよく立ったステージを見て、学生時代を思い出し、そんなことを考えておりました。