グループコース | Y’s Lab.

Y’s Lab.

当研究所は、すべての方を対象に、社会で生きぬくための有効なスキルをご提案、ご提供するための施設です。
臨床心理士が独自に開発したSSTプログラムを提供し、皆さまの「生きる力」の育成に尽力いたします。

今週始めにお知らせさせていただきました通り、今年度をもちましてY’ Lab.の名称および事業内容を変更させていただく運びとなりました。来年度以降は、ライフスキル、ソーシャルスキル、ビジネススキルの3つのスキルをご提供させていただくスクール、Y’s Skills Lab.として、たくさんの方々にご利用いただけますと幸いでございます。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

#そびえる

 

グループワーク

今年度最後のビジネスワークを行いました。ネーミングから想像できるように、こちらのビジネスワークで取り扱う内容として、ディスカッションワークや、ディベートワーク、アクディブワークなどは、次年度よりビジネススキルを習得するコースの内容となります。ご興味のあるお子様や社会人の方はぜひご体験いただけますと幸いです。

さて、今年度最後のビジネスワークは「冬場にアイスクリームチェーン店が夏場並みの収益を得るにはどうすれば良いのか考えなさい」というアクセンチュアの入社試験テーマから抜粋させていただきました。利益を得るという視点のテーマは初めてだったので、子どもたちも想像しにくいテーマであったかと思いますが、年度最後なのでチャレンジテーマとして彼らが今持ちうる力でどこまでの発想や想像力を駆使することができるのかを見させてもらいました。

今回のジャッジメント講師は、東京都でご活躍の臨床発達心理士である星野先生にZOOMを通じてお願いいたしました。毎月さまざまなお立場の方にディスカッションを見ていただき、査定してもらえることは非常に良い機会だと思います。人が変わっても、評価の軸となるものは大差がないということに子どもたちも気づきつつあるようです。この気づきが一般論や客観性を意識することへと繋がっていくと感じています。

 

コミュニケーションワーク

今回のテーマは、空気を読んだ発言です。

「このタイミングでそれを言うの?」と思ったことや、逆に誰かに感じた経験があるという方は少なくはないはずです。

なぜ発言のタイミングを誤るのかを考えてみましたが、自分が思いついたことを衝動的にパッと伝えてしまうというパターンが多いように感じます。伝えたい気持ちをコントロールするには、この言動が他者からどう見られているかをよく考えたり、自分がそれと同じ経験をしてみて、どのように感じたのかを丁寧に分析する必要性があると思います。

今回はこのようなポイントを実践的に行うことにより、空気を読むということがどのような意味なのかをじっくりと考えてもらいました。

 

小作文ワーク

今回は「読んだ人がうらやましいと感じるような物語を書きましょう」です。

読んでいる人が「いいな」「自分もそうなりたいな」というようなうらやましさ、妬ましさを感じる場面がどのような場面なのかを3場面考えてもらいましたが、それを考えてもらう際、自分がうらやました視点で考えるあまりに大金を拾ったなどの経験したことのないことを書くお子さんがいます。自分が経験したこのあるもので書いてみようと促すと、中には経験談が出てこないお子さんもいて、羨んだり、妬んだりする気持ちを持っているかどうかを見極めることができました。意外にこの感情を持っているお子さんと持っていないお子さんに二分されるもので、人への関心の薄いお子さんの場合はこういった感情はあまり感じないというパターンもあるものです。

今自分がどの程度の感情を経験し、それを言語化できるのかということを周囲が知っておくことには大きな意味があります。感情表現をできるかできないかは社会においてさまざまなことに関わってきます。感情は人を成長させ、豊かな心を育ててくれます。ポジティブな感情もネガティブな感情も、生きる上でどちらも不可欠なのです。