グループコース | Y’s Lab.

Y’s Lab.

当研究所は、すべての方を対象に、社会で生きぬくための有効なスキルをご提案、ご提供するための施設です。
臨床心理士が独自に開発したSSTプログラムを提供し、皆さまの「生きる力」の育成に尽力いたします。

年度末が近づき、新学年に向けた準備が必要になる一方で、この一年どれくらい成長できたのかを子ども一人ひとりの様子を見ながらアセスメントしています。

成長とは不思議なもので、ずっとできなかったことがある瞬間にパッとできるようになることがあります。しかしそれは今まで積み重ねてきたこと全てが繋がった瞬間なのです。そういった瞬間をたくさん見られるよう、有意義なプログラム内容を提供いたします。

#青空

 

グループワーク

高学年は前回アクティブワークで「セールス」を行いました。

今回はその振り返りとして、良かった点、悪かった点、今後どのようにすべきかをじっくりと考えてもらい、発表してもらいました。

さらに、1年ほど前に実施した「質問回答ワーク」を実施しました。子ども一人ひとりに課せられた難易度の高い質問に対して、グループ全員で助け合い、全員がその回答を論理的に3分間のプレゼンをするといったものです。プレゼン後は質疑応答の時間を設け、どのような思考過程を経て結論へと導き出せたのかをじっくりと見させて頂きました。

何かについてじっくりと思考をすることは、積極的にその機会を設けなければ、日常生活においてさほど機会がないものだと思います。もちろん中には日々思考の鍛錬をしているという方もいますが、ほとんどの方は日々の忙しさの中で納得のいく思考ができていない場合が多いと考えます。それは思考をすること自体が面倒であると考える人もいれば、思考の仕方がわからないという人もいます。ものごとの考え方(思考の仕方)を学ぶ機会というのは実はあまりないのが現状ですが、生きていく上でこれほど大切なことはないと思います。ワークを通して、子どもたちにはたくさんのものの見方や考え方を学んで身につけてもらいたいという思いで、プログラム内容を考えております。

 

コミュニケーションワーク

今回の内容↓

「国語の授業中、隣の席のゆかりさんが国語の教科書を指さしながら、ここを見てと言ってきました。あなたが教科書をのぞきこむと、そこには国語の先生の似顔絵が描いてありました。その似顔絵が面白かったので、あなたは笑ってしまいました。すると、国語の先生から 「何を笑っているのですか!」と言われました。あなたは黙ってうつむきました。あなたは、先生に「授業にちゃんと集中しなさい! あとから職員室に来なさい」としかられてしまいました。ゆかりさんを見ると知らんぷりしています。」

直接的に悪いことをしていなくても、結果的に叱られてしまうようなことはあるものです。

そうした時に生じる怒りや悲しみをうまくコントロールできないと、いつまで経っても気持ちの整理がつかず悶々としたまま時間を過ごすことになります。

この時の自分の気持ちを想像し、どうすれば良かったのかを考え、その中でどうにもならないこともあるのだということを知ることも大切なことです。誰かを責めても仕方がないですし、かと言って泣いて訴えたとしても自分の評価が下がってしまうこともあります。

運が悪かったと受け流すことのできる姿勢や心の余裕を作る訓練も必要だと思います。

 

小作文ワーク

今回のテーマは「読んでいる人がニコニコするようなお話を考えましょう」です。

今月の感情テーマは擬音語をもとに、それがどのような感情を表しているのかを理解した上で、適切な作文を書くことを求められています。

ニコニコということは笑顔になることなので、笑顔になるような話ということはつまり、ポジティブな話を書くよう求められているということを理解する必要性があります。

一般的に読み手がどのような話であれば自然とニコニコするのか、まずは3つの場面を考えてもらいましたが、自分が嬉しいと感じる場面を挙げるお子さんが多く、それが一般的に誰もが笑顔になるわけではないということを理解し、自分だけでなく一般的に人が嬉しくてニコニコしてしまう場面を一緒に考えました。