グループコース | Y’s Lab.

Y’s Lab.

当研究所は、すべての方を対象に、社会で生きぬくための有効なスキルをご提案、ご提供するための施設です。
臨床心理士が独自に開発したSSTプログラムを提供し、皆さまの「生きる力」の育成に尽力いたします。

早いもので今年度も残り2ヶ月となりました。

学年が変わるということは大きなライフイベントです。残り2ヶ月でやり残したことはないかよく考え、子どもたちと話し合いを重ね、次の成長に活かせるようフォローしていきたいと思っております。

#鉄塔

 

グループワーク

今月から、高学年を対象としたビジネスワークを始めました。

内容は、就職試験に過去出題されたディスカッションやディベートテーマをテスト形式で行うものです。

評価は公正であることを第一に考え、外部の方に依頼しました。今回は東京で臨床心理士としてご活躍の平田先生に評価役をお願いしました。オンラインで、グループディスカッションをする様子を観察頂き、もし自分が人事担当となり3名採用しなければならないと仮定した場合、誰を採用するか、またその理由を明らかにしてもらいました。その際、評価のポイントは「積極性」「協調性」「リーダーシップ」「発言力」「チームメンバーへの気配り」です。

選考とその理由また今後の課題など、子どもたちに丁寧にお伝えくださり、とても良い機会となりました。

毎月違う外部の講師をお招きして、ビジネスワークを行う予定です。

今回のテーマは某企業の採用試験の際問われたもので「良い会社に必要な3つのもの」をテーマにしました。

制限時間を40分に設定しましたが、リーダー、タイムキーパー、発表者を選出することも時間内に決定してもらっています。

かなり本格的なディスカッションを行い、皆緊張していた様子でしたが良い経験になったと思います。経験を積み重ねることが何よりも成長へと繋がります。学生時代からこのような経験ができるということはとてもラッキーなことだと思います。

 

コミュニケーションワーク

今回のテーマ↓

「授業中にゆかりさんは折り紙で鶴を折っていました。それを見たあなたが「授業中に折ったらダメなんだよ」とゆかりさんから鶴を取り上げてしまいました。ゆかりさんは「返して!」と何度も言ったのに、あなたは「授業中に鶴を折っている方が悪い!」と鶴をぐしゃぐしゃにしてしまい、ゆかりさんは泣いてしまいました。」

正義感の強いお子さんが良かれと思って、まるで先生になったかのように友だちを注意し、泣かせてしまうというようなことは割とよく目にする場面です。成長するとともに、「人は人、自分は自分」と境界線が引けるようになり他人のすることに過度に干渉したり、境界線を無理やり超えるようなことは少なくなりますが、幼い場合はその境界線を簡単に飛び越えてしまい思わぬトラブルへと発展することがあります。

「なぜ必要以上に人のことに口出しをしてはいけないのか」という課題はいわゆる暗黙のルールでもあります。幼い子のわかる言葉で表現するならば「先生ではないからお友達に厳しく注意はできない(注意をすると喧嘩やトラブルになる)」ということなのですが、悪いことをしている子をなぜ注意してはいけないのか理解できないというお子さんに対して、理解できるまで説明すること、そして(すぐに忘れてしまうので)何度も繰り返し説明することはとても大切なことだと思います。

 

小作文ワーク

今回のテーマは「読んでいる人がドキドキするようなお話を考えましょう」。

一通り喜怒哀楽の感情と向き合い、どのような体験がどのような感情と結びつくのかを確認してもらいました。

今月からは基本感情から派生した感情と向き合ってもらっています。

最初にどのような時にするのかを3つ考えてもらい、嬉しいときだけでなく緊張したときもまたドキドキという言葉で表現されるということを確認し、読み手がドキドキするようなエピソードを書いてもらいました。