グループコース | Y’s Lab.

Y’s Lab.

当研究所は、すべての方を対象に、社会で生きぬくための有効なスキルをご提案、ご提供するための施設です。
臨床心理士が独自に開発したSSTプログラムを提供し、皆さまの「生きる力」の育成に尽力いたします。

気温が一気に下がった日の朝は起きることがとても辛いものです。

起きたくない!と駄々をこねる自分を励まし、社会のルールに則って一日をスタートさせる努力をする。当たり前のことですが、その当たり前さえ厳しく感じることが環境の変化なのだと思います。気温の変化でさえ大きな環境の変化です。自分に快適な環境作りをすることがいかに重要なことなのかを思い知ります。

#美空

 

グループワーク

高学年は久しぶりの通常ワーク実施日でした。

通常ワーク実施日は月1回程度実施しているため、その際に選択するワーク内容はコミュニケーションのスキルを改めて確認できるようなワークを行うようにしております。

まずは今まで実施した「ハナシの達人」の中からいくつかセレクトし、適切なコミュニケーションスキルをどの程度身につけることができているか確認させてもらいました。大半のお子さんは適切な対応をすることができており、さすがだなと思いました。

 

また今回はグループディスカッションを行いました。

テーマは「豊かな人生とは」です。このテーマはある証券会社の入社試験で出題されたディスカッションテーマです。

前半15分では自由にディスカッションを行い、その中で感じた全体的な課題や注意点、また個人の評価を伝えたのちに、後半はテーマを応用させたものとして「豊かな人生を送る上で今の自分に必要なもの」についてディスカッションしました。

毎週ディベートやディスカッション、またはさまざまなアクディブワークを行ってることもあり、全体的に思った以上の出来だったと思います。確実に力をつけているということを実感することができました。今後も企業の入社試験で出題されたディスカッションテーマに取り組み、ノウハウやスキルを学んでもらいたいと思っております。

 

コミュニケーションワーク

今回のテーマ↓

「算数の授業で足し算の問題を10問やることになりました。あなたは全部とき終わったので、隣の席のゆかりさんに「教えてあげるよ」と声をかけました。ゆかりさんは「自分でやりたいから大丈夫」と答えましたが、あなたは我慢できずに答えを全部教えてしまいました。ゆかりさんは「今解いていたのに!なんで答えを言うの!」と睨んできました」

こういったケースは学校場面で割と見られるケースです。

答えを教える側、教えられる側の両方の経験があるというお子さんも結構いらっしゃいました。教えた側が頻回のお子さんの場合は、相手がお友だちに対してだけでなく、先生が他の生徒に対して出した問題にも答えてしまうという困ったケースになることもあります。こういった場合、悪気があって答えているというよりは、自分はできているから認めて欲しいという自己承認欲求の気持ちが高くなり、答えているパターンが多く、誰かの学びのチャンスを与えないことはよくないことだという認識がありません。この点を一緒に考え理解してもらえるよう指導しました。

 

小作文ワーク

今回のテーマは「読んでいる人が怒りを感じるようなお話を書きましょう」。

読み手の怒りを掻き立てるといった題材ですが、理不尽が出来事をセレクトすることができたならさほど難しくはないテーマだと思います。さらに、誰もが経験したことのある出来事にすることが一番のポイントです。例えば長い時間並んだ列に横入りされた、突然ぶつかってきてこけたのに謝罪もないなど誰もが経験したことのある怒りの出来事を書くことができれば良いと思います。ここで自分の趣味や世界観で他者が共感しづらいような出来事を書くと怒りの感情というよりも他の感情を想起させてしまいがちです。あくまでも誰もが経験したことのあるお話であり、それが怒りを彷彿させる出来事であるということを理解できているかどうかがポイントとなります。