グループコース | Y’s Lab.

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当研究所は、すべての方を対象に、社会で生きぬくための有効なスキルをご提案、ご提供するための施設です。
臨床心理士が独自に開発したSSTプログラムを提供し、皆さまの「生きる力」の育成に尽力いたします。

急に寒くなりました。

一年で一番過ごしやすい気候となり、モチベーションも上がるためか色々なことへの関心も高まります。

好きなことや趣味に没頭したり、新しいことを始めてみるのも良いかもしれませんね。

#秋めく

 

グループワーク

今週はアクティブワークを行いました。

今回から新しい内容のワークになります。ワーク名は「リーダーを育成せよ」です。

人前でプレゼンしたり、質疑応答を苦手とするお子さんに社長の役割を担ってもらい、逆にそれらを得意とするお子さんには秘書の役割を担ってもらいます。秘書役のお子さんは社長の相談に乗ったり、さまざまなサポートを行い、またそれ以外の企画や制作役のお子さんたちとの間を調整し、グループ全体で社長役のお子さんにプレゼンや質疑応答をやり遂げるために手厚くサポートしていくような内容となっております。

今まで実施してきたワークの中で、得手不得手が明確となりお子さんたちもそれを認識して言語化することができるようになってきました。そうすると、得意であると認識しているお子さんは良いですが、苦手であると認識しているお子さんは苦手感が強まる傾向があります。そういった課題を解決していくためには、苦手感をもつお子さんのサポートを集団全体の課題として受け止めていくことが大切であると考えました。集団の中では比較が生まれますが、一方で助け合いや思いやりの先にある成長もまた得られることができるのです。

 

今回の通常ワークのテーマは「掃除の意味と悪ふざけ」です。

掃除の時間が楽しみだというお子さんは少ないと思います。むしろ掃除の時間真面目に取り組んでいるお子さんは、どれくらい存在するのだろかと考えることもあります。それは掃除の意味をきちんと思考したことがないことも理由の一つなのかもしれません。

今回は会話を通して掃除の意味や、真面目な雰囲気の中でつい悪ふざけをしてしまったとき(今回の場合掃除をしなかった際にそれを指摘されたとき)の意味や、その対処法などを学びました。

 

「場合」から考えるワーク

「~の場合」という他視点でものごとを思考することにより、ものごとの見方や考え方の回路を増やすことができます。あることについて、ずっと一つの可能性ばかりを思考し、そのことばかりが気になって何も手につかなくなったり、苦しい思いを抱いてしまうという方もいらっしゃるかと思います。しかもそれが、ネガティブな可能性であるならば余計に苦しいと思います。

今回は、7歳の女の子、50歳の女性、90代の女性があなたを見て泣き出した場合、そこにどのような理由があるのかを複数思考してもらい、原因と結果が状況や環境などによって多くの可能性があるということを体感してもらいました。

 

小作文

今回のテーマは「おやつの良いところと悪いところ」です。

大半の人にとっておやつは、楽しみなことだと思います。そうすると良い点は思いつきやすいですが、おかしを食べることによる悪い点を考える機会は少ないでしょう。

一方で「ご飯が入らなくなるからおやつは控えてね」ということを言われたというお子さんは割と多いはずです。そのことが記憶になり、それを悪い点として挙げるお子さんがたくさんいました。ご飯が入ればおやつをたくさん食べても良いのか、そもそも量を少なくしさえすれば食べたほうが良いのかという視点で考えれば、結果それは良い点となります。このように「食べ過ぎると」という条件付きの悪い点(もしくは良い点)を出す癖のある人をよく見かけますが、条件をつければどんなテーマも多くの情報を得られます。テーマそのもののメリットとデメリットと向き合うためには、条件のつかない良い点と悪い点を出す訓練が必要なのです。