個別コース | Y’s Lab.

Y’s Lab.

当研究所は、すべての方を対象に、社会で生きぬくための有効なスキルをご提案、ご提供するための施設です。
臨床心理士が独自に開発したSSTプログラムを提供し、皆さまの「生きる力」の育成に尽力いたします。

個別コース@栄校・藤が丘校

12月第1回目の個別コースです。

師走に入り、何となく慌ただしい日々が続いています。

いよいよ今年も残りわずかですね。

 

オシャレツリー第三弾で、スイーツのお店のツリーです。

ケーキ屋さんらしく、ポップで大きな飾りが目を引きました。

クリスマスのケーキも気になりますが、ついつい可愛らしい飾りに目が引き寄せられます。

クリップ中学生以上のお子さま

 ・スケジュールを書き込む

 スケジュール帳の持ち歩きは意識してくれるようになった生徒さん。ですが、まだまだ書き込みの習慣化まではいっていません。当日の直前になって「今日の予定で何だったっけ?」と連絡が来る事もしばしば・・・。

まだ確認することが出来るようになってきたのは良いのですが、今後沢山の予定を自分が把握していく事も大切な課題です。テストシーズンの到来もあるため、しばらくお休みとなります。テスト明けにまたこの内容を復習してから、来年から取り組める様に準備しましょう。

 

・関わりでのエチケット

 室内での課題を取り組んでいると、どうしても気持ちの昂りで高いテンションにもなりやすい生徒さんです。そうなると、故意にマナー的な問題での行動が目立ちます。

自分はその状況を周囲と一緒に楽しんで欲しいのかもしれませんが、一緒に室内で過ごす相手にとってそれが同じとは限りません。

エチケットマナーに反した事をしてしまったとき、ケラケラと笑うのではなく「ごめんね」・「失礼しました」と言った言葉がけが必要な時もあります。

一緒に過ごす相手の事を考える事の大切さについて考えてもらいました。

 

クリップ小学校高学年のお子様

・スケジュール把握

 こちらの生徒さんも高学年ですので、色々と忙しい生徒さんです。その為、療育の時間が他の予定に関連して変動することが多い生徒さん。うっかり療育時間を忘れてしまったり、時間になっても遅刻・・・という事もあります。

今後忙しくなっていく予定の中で、保護者様だけに予定を把握してもらうのではなく、自分自身も予定を把握していく事が大切になりそうです。

 

クリップ小学校中・低学年のお子様

・気持ちを伝える伝え方

 本日は、時系列にそって心情を考えるトレーニングを行いました。その時に5W1Hは随分と表現出来るようになってきました。ですが、気持ちの部分が「嬉しかった」・「楽しかった」と全体的な表現が多いのです。●●だから・・・な気持ちというフォーマットを意識して気持ちを考え、感情の具体化を行いました。

詳しく気持ちを考えていく上で今後大切なトレーニングだと考えます。

 

・特徴を一覧表にする

 本日は前回まとめた内容を一覧表にして、特徴を全体的に見やすい視覚化を行いました。再度前回いった施設に行くそうなので、その時に曖昧だった部分を明確に意識してもらう取り組みでもあります。

折角の経験、しっかりと色々な事を体験してきてもらい、それを言葉で表現できるようになってほしいと考えています。

 

・何故物を大切に扱う事が大切なのか?

 じっと待つ事が苦手な生徒さんですので、いつも鉛筆や物をいじってしまいます。その為ボロボロになった鉛筆が沢山あります。物を何故大切にしないといけないのかを尋ねると、すぐさま「怒られるから」という答えが。何故物を大切にする必要があるのかをあえてじっくりと講師と考えて貰いました。限りある資源を大切にする事、買ってあげた人や贈った人、そしてそれを見ている周りの人の気持ちがどんな気持ちなのかに気づけた事はとても良かったと思います。この学びを今後に活かしてほしいと思います。

 

・考えを説明する

 学校でのお友達とのやり取りを学んでいる生徒さん。最近少しずつグループワークでの話し合いも増えているそうです。自分の考えを説明する事は難しい事でもありますが、とても大切な事です。抽象的な概念の説明文について講師と話し合い、自分でも説明を付け加えてみる事を考えて貰いました。一見読んでみて、極端とは思わなかった内容でも、じっくりと取り組んでみると「これは?」と思う事もあります。苦手な課題だとは思いますが、しっかり取り組みましょう。

 

クリップ幼児さん

・要求に声を付け加えていく

 随分と講師とのやり取りに慣れてくれた様です。少し講師が様子を見ていると、自分から「関わり」を求めて近づいてきたり、遊ぼうと誘ってくれる様子が見られます。

目線を合わせて声掛け、そして手を挙げての返事までは出来るようになってきました。

これに楽しみながら、声を付け加えた返事を取り組んでいきたいと思います。

遊びの中での楽しいやり取りを意識しています。

 

・周囲に合わせた対応

 先週までは不安定な様子が続いていましたが、今週は随分と落ち着いた様子を見せてくれていました。時間をおいた関わりや声掛けでの指示への促しを行っています。

やめてほしい行動への指示へも、怒ることなく取り組めるようになっています。

本日のSSTでは周囲の様子に合わせた行動を取る事の大切さについて考えて貰いました。

周囲が静かにしてほしい時にはその行動に合わせられるように、今後こちらのルールを繰り返して伝えていきたいと思います。

 

・意地悪をされての対応

 お友達に「貸して」とお願いする事は上手にできます。ですが、お友達から激しい「だめ!」・「やだよ」と拒否の返事をされてると、ついついその勢いに負けてしまうお子さん。

その後にどんな声をかけて良いかが戸惑ってしまう様です。気持ちよく貸してく得れる友達ばかりではない事もあるので、そんな意地悪な声かけに対してもひるまずに対応できるように、本日は講師とSSTで学びを深めました。

一昨日生活発表会が終わり、少し落ち着いた様子も見せれくれていました。

今後複数でのやり取りなどを行い、この学びを深めていきたいと思います。

 

・大丈夫?と気遣ってあげる声

 助けを求めている人や困っている人へ、声をかけたいけどついつい黙ってしまいがちな生徒さん。まずは第一声の声をかける勇気を持つことが大切です。

講師が困っている人、助けが欲しい人の役割を行い、それに対して何度もやり取りを繰り返すと気遣う声掛けを出す事が出来るようになってきました。

日常生活でも保護者様に、出来るだけ自分から声をかけてもらえるようにお願いをしました。

今後こちらの言葉がスムーズに出るようになった上で、お友達とのやり取りのルールを深めていきたいと思います。

 

・お店屋さんごっこのやり取り

 人とお話をする時に緊張感が強い生徒さん。どうしても挨拶の声なども小さくなってしまいます。本日は生徒さんにお店の人、講師がお客さんという設定で数や色そして挨拶を含めたやり取りのごっこ遊びを行いました。

遊びの中だと楽しんで行える分、声も少しずつ大きくなってきました。

この「出来た」・「楽しい」というやり取りを繰り返し行いながら、自信をつけていってほしいと思います。

 

冒頭にも書きました様に、いよいよ師走となりました。

慌ただしい年末の到来です。

早くも年末年始のご予定をお伝えいただき、日程の調整をしている生徒様もいらっしゃいます。出来るだけ、ご迷惑をおかけしない振替調整をさせて頂くにはお時間を要する場合もございます。ご理解の程宜しくお願い致します。

また、今年は年間調整のスケジュールの関係でラボお休みの日程が少し変動しております。

保護者様には、今一度後期日程のカレンダーに目を通して頂けたらと思っております。