個別コース | Y’s Lab.

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当研究所は、すべての方を対象に、社会で生きぬくための有効なスキルをご提案、ご提供するための施設です。
臨床心理士が独自に開発したSSTプログラムを提供し、皆さまの「生きる力」の育成に尽力いたします。

個別コース@栄校・藤が丘校

9月第4回目の個別コースです。

あいにくの雨模様の連休となりましたが、皆様いかがお過ごしになられましたでしょうか?

今年もすでに残り100日をきってしまいました。

あっという間に年末に到来しそうですね。

 

ようやく季節も秋らしくなってきて、徐々に紅葉が始まっています。

今年も秋を感じる期間が短いとか。

短い秋をしっかりと堪能したいと思います。

 

クリップ中学生以上のお子さま

相手への返事を意識したやり取り

 本日は振り返りを含めた2コマの療育となりました。

体育祭後での疲れもあったのでしょうか、あまり気乗りがしない様子での取り組みとなりました。そんな時には、前回からのテーマである「聞く態度」がよく問題になってくる生徒さんです。講師がなかなか促しても返事をしない、無視をする、黙って手遊びが増える・・・といった行為が多く見られました。

 苦手な事を取り組んでいるわけですから、当然抵抗感はあるのは当たり前です。

ですが、それでもその課題に取り組む事に大きな意味があります。

講師と共に協力して歩み寄ってくれる事の意味、そしてその大切さについて生徒さんとはじっくり話し合いをしました。

短い言葉ですが、「(頑張って)やるよ」と言ってくれた言葉を大切にしたいと思います。

 

クリップ小学校高学年のお子さま

簡単なディベート

 前回から簡単なディベートを行っている生徒さんです。身近なテーマについて、まずは自分の考えを紙に限られた時間で書いてまとめてもらいます。もちろんディベートの際はその紙の内容だけでは十分と言えません。

あくまでも用紙は参考程度にして、内容を膨らませたり、時に話題を提案していく事が求められます。本日のテーマでは保護者様も感心する視点からの自分の意見が述べられていました。今後はより内面的なテーマにチャレンジしていきます。

 

クリップ小学校中・低学年のお子さま

確かめる事の大切さ

 どうしてもお友達に何度も解らないことを聞くことに躊躇いが強い生徒さんです。

お友達から教えてもらうと、良く確認の「確かめ」をせずに解った気持ちになってしまい、結果間違った事を思い込んでしまう面があります。

 確認することのメリットについて講師と個別で考え、その後集団での学びでそれを活かしてもらうようにしています。

まだまだ、うっかり「確かめ」を忘れてしまう面もありますが、随分と自分の気持ちを抵抗感なく表現できていますので、経験を重ねていってほしいと思います。

 

・距離感の取り方

 相手との話し合いをする時にどうしても声の大きさや距離感を考える事が苦手な生徒さんです。答えを言ってはいけない場面でつい答えを伝えてしまったり、自分の興味のある事を話し合いで優先させてしまう面があります。

 本日は少人数での学びでしたので、距離感を意識しながらのやり取りを体験してもらいました。少しずつお友達との距離感やコミュニケーションを学んでいってほしいと思います。

 

・気持ちを切り替えて取り組む事

 本日は少し社会規範を意識したテーマについて考えてもらいました。過去の学びを活かして欲しかったのですが、どうしても苦手感のある事の為ついつい愚痴やぐずぐずとした態度が見受けられました。苦手な事でも、切り替えて取り組めるだけ取り組んでいく事を身に着けていく事が今後の課題だと言えます。

 保護者様からの強いニーズで今後学習のサポートも行っていく予定です。少し長い時間の取り組みとなりますが、切り替えを意識してチャレンジしていきましょう。

 

・他者の行動のモデリングから考える

 ある困ったAくん・Aちゃんの様子を見てもらい、どうしてその行動が望ましくないのかを考えてもらいました。普段此方の生徒さんにも当てはまる様子を再現したのですが、他者だった場合はきちんとその行動の良し悪しが理解できていました。

今後どうやったら、その行動をとらなくても済むかを考えていく事が課題です。

本日は学習でもその態度面を意識しながら、取り組んでもらいました。

学習時に知識のサポートだけでなく、態度面でのフォローをしていけれることが今後のこちらの生徒さんの強みとなるでしよう。

自分で学習量のマネジメントや休憩を申し出できるように、一つひとつの行動を丁寧に考えていきます。

 

クリップ幼児さん

気持ちがのらない時

 本日は午前中に一つイベントを終えられた後の来校でした。その為、少し疲れもあった様です。苦手な事があると、感情の浮き沈みがやや激しかった様におもいます。

ですが、その一方で気持ちの切り替えは少しずつですが早くなってきたと保護者様も感じられているようです。

本日は他者意識をするための取り組みを含んだプログラムを実施しました。ご家庭でも楽しみながら出来そうな内容でしたので、就学にむけてご家庭でも行っていただきたいと思います。

 

・落ち着いた学習の取り組み

 久しぶりの講師の先生との取り組みで、少しテンションが高かった様です。それでも、その講師に頑張りを見てもらいたいらしく、1か月前からご自宅で頑張っていた課題の成果を披露出来て大変嬉しそうでした。

また本日は感覚統合のプログラムもしっかりと頑張ってくれました。少し怖がりな所がある生徒さんですが、褒めてほしいという気持ちのモチベーションで取り組んでくれています。

 

・顔を合わせたやり取り

 少しずつですが、型ハメの課題や指示を理解したやり取りが出来るようになってきました。

まだまだはっきりとした言葉は出てきにくいのですが、随分と喃語の様な声や講師の顔を見た上での反応が返ってきています。

今後は生徒さんのお名前を意識したやり取りを増やしていく予定です。

此方の生徒さんにも、全身を使った感覚統合やバランスを意識した体幹のトレーニングを楽しんでもらっています。言葉がまだ十分でないお子さんには、やり取りや運動での関わりをさらに大切にしています。

 

・言葉を文章化して伝える

 自分の気持ちを随分と複数の言葉で伝えてくれるようになっています。本日は時間の流れを意識した「系列」の課題を重点的に取り組んでもらいました。此方の生徒さんは話すをすると時間内容がごちゃごちゃとしてしまう傾向があります。まずは時間の前後を意識して考えていく事から始めています。

 始めは自分の伝えたい事だけを伝えていましたが、徐々に時間を意識した話しが出来るようになっています。この調子でプログラムを続けてほしいと思います。

 

・お話を聞く態度

 別日に振替の対応も行った生徒さんです。以前は苦手だった口頭での質問も随分と意図を理解した返事が出来るようになってきました。とは言え、まだまだ言語理解が苦手な様です。

色を聞いている質問に対して物を答えたり、物を聞いている質問に人で答えたりという事もあります。その都度、繰り返し質問の意図を理解してもらうように促しています。

また、遊びの中でのSSTやお話を聞く態度のSSTを少しずつ導入しています。

SSTの内容を理解することも大切な要素ですが、内容についての生徒さんなりの思いや考えを言葉にしてもらう事も大切にしています。

 

冒頭にも書きました様に、朝夕の冷え込みと共に虫の音が感じられるようになってきました。

先週は雨の多い日程でしたが、今週は少しずつ晴れ間も見られるようになってくるようです。

日暮れも段々と早くなってきて、何となくもの悲しさを感じる時期ですね。

まだまだ体が慣れずに体調を崩しやすい時期です。

しっかりと栄養と睡眠を確保しましょう。