集団コース | Y’s Lab.

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当研究所は、すべての方を対象に、社会で生きぬくための有効なスキルをご提案、ご提供するための施設です。
臨床心理士が独自に開発したSSTプログラムを提供し、皆さまの「生きる力」の育成に尽力いたします。

集団コース@豊田校

 

豊田校での集団コースの実施日は、水曜日、金曜日の一部、土曜日でございます。

毎回こちらでは、土曜日の集団コースの一コマをお伝えさせて頂いております。

プライバシー等の問題もあり、全ての様子(プログラムやお子さまのこと等)を赤裸々にとはいきません。

しかしながら、何をやっているのかよく分からない…という不透明感は皆様の不審を招きかねないので、集団コースでお子さまたちがどのようなことを実施しているのか、またその様子等の雰囲気を知っていただくことを一番の目的とし、リアルタイムにてブログをあげさせていただいております。

改めまして、ご協力をいただいております保護者さまには心より御礼申し上げます。

#最上の美(田園風景の中に溶け込む彼岸花)

 

 

小学校高学年/中学生コース

●視覚情報を言語化するトレーニング

文章トレーニングで得た力を、更にヴァージョンアップした視覚情報を言語化していくトレーニングを実施しました。

講師が1分くらいの劇を子どもたちに見て貰います。次に、それらの視覚情報を口頭で伝えて貰い、最後に文章化して貰います。

口頭での説明は驚くほどにうまくなりました。文章はまだ表現が固い部分や削っても良いところ、逆に入れ込んだほうが良いところの区別が難しいようですが、トレーニングを続けていけばかなりの効果が出るだろうと楽しみです。

●なぜ?謎ワーク

4回目となるテーマは「友人に傷つくことを言ってはならないのはなぜか」という内面的テーマです。今までは、外面的なテーマ、つまり社会的ルールや規範を中心としたテーマを出題してきましたが、今回は内面的課題を出題してみました。

友人や近しい人に傷つくことや嫌な想いをさせるようなことを言ったことのない人間は恐らくいないと思います。そして、言ってしまった後に後悔する人もいれば、後悔しない人もいるはずです。自分を責める人もいれば、相手を責める人もいるでしょう。

それら全てを踏まえ、相手の立場に立ち、自分が相手であったらどう思うかという共感的立場でこの難しい課題にチャレンジして貰いました。

高学年だからこそ、より深めて考えていくことができるテーマであると思います。

 

 

小学校中学年コース①

●伝言ゲーム

前回の講座の最後に実施した伝言ゲーム。

人数も多いこともあり、かなり難しい様子でした。その際の気づき点として、人との距離感の取り方、相手への気遣い、分からないときにお友だちに「もう一度教えてくれる?」と言える勇気、思い込み行動をしない…等沢山の課題を感じました。

今回はこれら課題を一つひとつクリアすべく、グループ全体で取り組みました。「成功させたい!」という想いが集団効果を発揮し、チーム一丸となり取り組む姿に感慨深いものを感じました。

実社会でも必要なスキルが盛りだくさん含まれたワークです。継続して実施していきましょう。

●なぜ?謎ワーク

「お友だちに意地悪を言ってはならないのはなぜか」をテーマとしました。

まずは、最近お友だちに意地悪なことや悪口のようなことを言ってしまった場面を思い出して貰い、それらを話して貰いました。それをもとに、その時どのような気持ちになったのか、相手はどのような気持ちだったと予測できるか、どうすれば良かったのかということを講師や他のメンバーと共に考えていきました。

 

 

小学校中学年コース②

●文章トレーニング

時間的にかなり速くできるようになりました。

自信もついてきた様子で「もうできた!」という元気いっぱいの笑顔を見せてくれます。

今回は10秒ほどの簡単な劇を子どもたちに見せ、口頭で説明して貰いました。話すことが苦手なお子さんたちが自信をもって回答する姿に大きな成長を感じました。

●なぜ?謎ワーク

テーマは「お友だちに優しい言葉をかけてあげるとどうなる?」です。

アサーション・トレーニングの中の「ふわふわ言葉とチクチク言葉」を実施しました。

皆で、ふわふわ言葉はどんな言葉があるのかを考え、自分だったらどのような言葉を言われると嬉しいかを考えて貰い、その言葉をお友だち同士で掛け合って貰いました。

温かい言葉に思わず笑みがこぼれる…そんな体験をして貰えたようです。

学校でも沢山ふわふわ言葉を使ってみてくださいね。

 

 

小学校低学年コース

●視覚的情報を口頭で説明

講師が30秒ほどの劇をしてみせ、それらを子どもたちに見て貰い、一人ずつ口頭で説明して貰いました。今まで頑張って実施してきた「いつ、どこで、誰が、何を、どうしたか」に則って上手に説明できるようになっており、大きな成長を感じました。

「どこで」を忘れるお子さんが多いことが特徴的でしたので、より相手に伝わりやすい説明方法を認識して貰うことが今後の課題です。

●なぜ?謎ワーク

「お友だちに優しい言葉をかけてあげるとどうなる?」というテーマで実施しました。

優しい言葉はどんな言葉があるのかについてまずは皆で意見を出し合って貰いました。

「ふわふわ言葉」をかけることにより、どんな良いことがあるのか、どんな気持ちになるのかを言われた場合と言った場合(相手の気持ちに立つ)を比較しながらワークを進めました。

せっかく学んだ「ふわふわ言葉」。日常生活でもたくさん使って貰いたいです。

 

 

幼児コース

●スリーヒントゲーム

文章化していくゲームで培った力を、今度は他のお友だちにゲームを出題することで発揮して貰いました。

「それは赤くて、花のついた、半袖のTシャツを着ています」というように、前回までのワークが生きており、かなり上手に説明できていました。

●伝言ゲーム

初の伝言ゲームの実施。

まずは人との距離感について、声の大きさについて、聞こえなかったときの対処方法についてなどを学びました。

声の大きさの調節が難しいようで、数値化しながら体得していって貰う予定ですが、しばらく時間を頂戴したいと思いました。

 

 

ラボの前期講座が本日で終了致しました。

来月よりいよいよ後期講座へ突入です。

3ヶ月もすれば新年なのですから、時間の経過の速さには毎度驚きます。

まさに時間の経過にこころかついていけない…そんな感じでしょうか。

 

10代の頃、時間の経過の速さに不安を感じていたのを昨日のことのように思い返します。

「あれもこれもやることは沢山あるのに、何もできていない」という想いに日々悩まされていたように思います。いつしか、程々でいいやと思うようになっていくのですが、程々の度合いは人それぞれです。

 

今はただ日々の流れに身を任せ、天寿を全うするまでにできることをできるだけやれればそれで良いと思うようになってきました。そこには不安はなく、寧ろ安堵の心と言った方が適切な表現のような気がしております。

 

時間の経過は万人に平等です。

そのことに気付いてからは、仕方のないものだと思うようになりました。

諦めという表現よりも、受容という表現のほうがしっくりときます。

その経過を不安なものと捉えるか、平等なものとして受け入れるか…

何事もそうですが、ものごとの捉え方で全ての見方や思考方法が変わるものですね。

独り言のようになっておりますが、ものごとの捉え方は、やはり非常に大切なことなのだと再認識しております。