政田侑紀(まさだゆき)発達凸凹ちゃんのママが、子育てがしやすくなる方法やママが生きやすくなるヒントをお話ししています。

【叱らない子育ての先生@大阪】ゆきねえです。

毎日がんばってるママが、

「それでええんや」ってホッとできるような

子育てのヒントをお届けしています。



先日、毎日新聞の全国版夕刊に、私のピアノ教室を掲載していただきました。

全国版になるとは聞いていたけど、カラーとは聞いてなくて(笑)。



「見たよ!」「新聞載ってたね!」と、たくさんの方から連絡をいただき、本当にありがたい一日になりました。

でも、新聞を見ながら私の頭に浮かんだのは、30年近く前の一人の男の子のことでした。

当時、私は幼児教室で子どもたちと関わっていました。

その中に、一人の男の子がいました。

先生が「みんな集まってね」と声をかけても、自分の世界。

お絵描きにも参加しない。

体操もしない。

教室の中を走り回ったり、カーテンをずっと触っていたり…。

周りの大人からすると、「落ち着きのない子」「言うことを聞かない子」という見え方やったかもしれません。

ところが、音楽の時間になり先生がピアノを弾き始めた瞬間です。

さっきまで走り回っていたその子が、スーッとピアノの前までやって来て、目をキラキラ輝かせながら、じーっと音を聴いているんです。

その姿を見た瞬間、鳥肌が立ちました。

「えっ?さっきまでの子と同じ子?」
「音に興味あるの?」

そして私の頭の中は「なんで?」でいっぱいになりました。

「この子の脳の中では、いったい何が起こってるんやろう。」

それが、私と発達障害のある子どもたちとの始まりやったように思います。

もっと知りたい。

もっと勉強したい。

この子たちは、どんなふうに世界を見て、どんなふうに感じているんやろう。

そんな思いがどんどん大きくなり、

 

気がつけば発達障害のある子どもたちのピアノを教えるようになり、

 

さらに特別支援学校でも講師をするようになっていました。

あの頃の私には、そんな未来は想像もしていませんでした(笑)。

子どもたちに教えているつもりが、振り返れば私のほうが、

 

たくさんのことを教えてもらった30年やったように思います。

もちろん、うまくいったこともあります。

でも正直に言うと、最初の頃はうまくいかなかったことのほうが、ずっと多かったんです。

「今日はこんなレッスンをしよう!」

そう思って準備しても、その通りに進んだことなんてほとんどありません。

じっとしない。

泣く。

寝転ぶ。

物を投げたり、壊してしまったり…。

「なんでやろ。」

「私の教え方が悪いんかな。」

落ち込んだことも何度もありました。

でも、子どもたちは大人みたいに気を遣ってくれません。

忖度なんてしてくれへん(笑)。

だからこそ、その姿はいつも本音です。

ある日、ふと思いました。

「この子たちは、いったい何を私に伝えようとしているんやろう。」

私が子どもを変えようとするんじゃなくて、まず私が子どもを理解しよう。

その視点に変わってから、子どもとの関わり方も少しずつ変わっていったように思います。

そして、子どもたちだけではありません。

毎日悩みながら子育てをしている保護者の方とも、一緒に考え、一緒に笑い、一緒に悩んできました。

そんな一人ひとりとの積み重ねが、今の私をつくってくれたんやと思っています。

今回、新聞に掲載していただいたことで、改めて感じたことがあります。

人生って、どこで何がつながるかわからないということ。

あの日、幼児教室で出会った一人の男の子。

その子がいなければ、今の私はいなかったかもしれません。

だからこれからも、目の前の子どもたちの「なんでやろ?」を大切にしながら、保護者の方と一緒に考え、一歩ずつ歩いていこうと思います。

「続けていると、自分では想像もしなかった出会いや景色に出会えることがあるんやな、と今回改めて感じました。」




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