<全体概要>
○撤退する店舗を住民出資の会社が引き継ぎ、黒字に転換。 

○「道の駅」の機能を活かし生活に必要な施設等を集積。

 市営のコミュニティバス 等の交通手段も確保。住民の生活と交流の拠点を形成。 

○診療所・日用品販売等で暮らしを支えるとともに、

 特産品の加工・販売や観光拠点としても機能。

<特徴的 取組・成果
○住民有志が出資して店舗運営会社を設立 

• JAの撤退に伴い、住民の話し合いを重ね、住民が共同出資して

 有限会社ネットワー ク平屋(現在は株式会社)を設立し、店舗の営業を引き継ぎ、

 住民自身が運営する 商店「ふらっと美山」が新たにオープン(平成14年)。 

○道の駅の登録 

• 平成17年には、ふらっと美山と周辺施設が道の駅「美山ふれあい広場」として登録さ れた。

 道の駅には美山診療所、保健福祉センター、バス停留所が隣接。

 医療・福祉・ 買い物・行政窓口・金融等の機能を集約・確保し、

 旧村(10集落)の「小さな拠点」を 形成。 

○交通手段の確保 

• 市営のコミュニティバスなどにより町内外からの交通手段が確保されるとともに、

 平成23年度からはデマンドバスによる各集落と拠点との交通を確保。 

○地域資源を活かした観光振興 

• かやぶき民家等の地域資源を活かした観光振興を図る一方、

 ふらっと美山では地元の農産物や加工品

・特産品に力を入れ、売上げの8割は地域外の購入が占めている。 

 平成27年度の売り上げは1億4,000千万円。

<推進体制面>
○拠点の位置づけ 

 国道に隣接する交通利便性の良いところに道の駅を設置。

 日用品の買物・診療所・ デイサービス(保健福祉センター)

 ・行政窓口等住民の生活を支えるサービスを揃え たほか、

 観光案内所・乳製品加工・販売所等、観光拠点としても機能。 

○拠点の運営方法 

 ネットワーク平屋は、ふらっと美山の運営にあたり、住民の利便性に配慮しつつ、

 地元産を意識した品揃えや在庫リスクのない委託販売方式の採用など、

 様々な工夫により、これまでの行政の補助や助成を受けずに単独で黒字を達成している。

 

 この事例を読んで、旅の最中の休憩所とされていた道の駅」の機能を活かし生活に必要な施設等を集積し、市営のコミュニティバス等の交通手段も確保をおこなうことで、住民の生活と交流の拠点を形成に成功した事例はとても良い案だと思った。道の駅に診療所・日用品販売等で暮らしを支えるとともに、特産品の加工・販売や観光拠点としても機能することで、住民だけでなく旅の途中の休憩に寄られて観光客の集客も見込まれると思われる。