恩師からのはなむけの言葉にはたくさん意味がつまっている
先日、モーニング娘。の田中れいなが同グループを卒業しました。
世間では今更モー娘。?と思っている人も少なくないと思いますが、
私は今だからこそモー娘。だな、と思います。
それはまた今度書こうかな。
モー娘。のメンバーが卒業するときは大抵卒業コンサートというものがあります。
そして、その直前にはCDリリースがあります。
私にはどうしても、そのリリースされる曲が、卒業を控えたメンバーへのはなむけの言葉としか思えないのです。
例えば、新垣。
彼女が卒業する際には、「恋愛ハンター」。
アイドルなので、恋愛は“基本的には”単なる歌としての意味しかないと思いますが、
この歌には
どんな場面でも逃げない
立場なんてのは関係ない
という歌詞があります。
もともと新垣はコネ合格という噂が立っていた子で、アンチ新垣のモー娘。ファンがわんさかいたそうな。
ただ、入ってからの実績は素晴らしく、ハスキーで魅力的な声はメインにならずとも、不可欠なものとなっていきました。
努力の賜物でしょう。
きっと辛い時期も多々あった。それでも諦めなかった彼女への餞別なのだろうと私は感じました。
続いて、低迷期(と呼ぶのは本当は間違っている)のリーダー高橋。
見えないところで努力をしたり、全盛期の縦社会モー娘。を、仲良しモー娘。にするために努力したリーダー。非常に後輩思いでもある。
恋愛関係が裏で囁かれたころに、卒業したらしい。
卒業ソングは「この地球の平和を本気で願っているんだよ!/ 彼と一緒にお店がしたい!」の両A面。
この地球~は
普通の女の子だけど、大きな平和を望んでいる。それに向かって行動している歌詞。高橋にピッタリ。
「好きな人はいるけど、絶対教えない」というのも、いい。
彼と~は後輩である田中道重メインの歌。
後輩思いという点では、自分たち5期がいなくなったあとを支えてくれる6期の頼もしい姿が見られて良かったんではないでしょうか。
最後に田中。
「ブレインストーミング/君さえいれば何も要らない」両A面。
ブレストは高橋でいう、彼店かと思います。
今後引っ張っていくであろう、鞘師や小田らが中心の歌。
君さえ~は田中への餞別でしょう。
「この子の将来を誰も奪っちゃダメ」は長年メインボーカルを担った田中への言葉。
一匹狼で不器用な性格の田中は同年代女子の多感な年頃に時に苦痛なときもあっただろう。
それでも田中自身の意地と、プロデューサーの推しでほぼモー娘。人生を通してソロを任されている。
歌うことが好きな田中は、ダンスもメインになりつつある現在のモー娘。にいつまでもとどまれないと考えていたはず。
でもモー娘。への愛があったんだろうから、やめられなかった。
田中は卒業後の進路として、バンド活動が事務所から用意されている。
卒業コンサートには、そのバンドも出ていた。
未来につながるような、卒業だった。
あんなに怯えていたあの日のことを忘れて…しまわないだろう。
大変長くなったが、プロデューサーはメンバーのことを普段からよく観察して愛していたんだなあ、と思わざるを得ない。
本当は亀井や吉澤も触れたかったが、またいつか。
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