前回は、多くの人が知っている現在進行形の予想の一例として、
ガソリン車がEVへ置き換わるという話をして、
これはまだ答えが出ていない予想であると書きました。
今回は、既に答えが出ているもので、予想が外れた事例について取り上げます。
それは、石油の枯渇問題です。
今から50年ぐらい前に「石油はあと30年で枯渇する」と言われていたようです。
私が小学生くらいの時は、まだこの予想が流布されていたようで、
私のかすかな記憶でも、学校の授業などで大人からこのことを
聞かされた覚えがあります。
よくよく考えると石油が枯渇するって、ものすごいインパクトがあることです。
エネルギーだけの問題ではなく、プラスチック製品が作れなくなってしまう
となると、今の生活はまったく成り立たなくなります。
ただ、それにしては、当時の大人たちは、あまり危機感がなかったように思います。
当時から、道路には自動車がばんばん走っていたし、
高速道路もどんどん新設されていました。
30年後にガソリンが使えなくなるのだから、道路を作っても意味がない、
なんてことを誰も考えなかったのでしょうか?
前回のEVの事例でも同じことが言えます。
10年後にガソリン車がなくなるなら、皆さんが、次に買う車はEVになる
ということですが、そう思っている方はどのくらいいるのでしょうか?
このような状況が、これら予想の結果を示していたように思うのです。
さて、現代において、石油があと数十年でなくなると思っている人は、
ほとんどいないと思います。
ちなみに、現状の石油の寿命について調べると、
英国の石油会社が2017年に公表した石油の可採年数50.2年という数字を
紹介しているWEBページが多数ありました。
「あと50.2年しかないぞ~」と煽って書いているサイトもありますが、
これはあくまで存在が確認されているもので経済的に生産可能な量を
基準にた年数になります。
50年後には本当に石油がなくなると考えている人は、少ないと思います。
最後に、少し陰謀論めいた話をします。
石油枯渇問題が流布されたことによって、
原油価格は高騰し、石油に頼らないエネルギー源として、
原子力発電所が普及したと見る人もいるようです。
このように、マスメディア等で広く発信され、
多くの人に知られることになった予想というものは、
その予想が現実にはならないということだけではなく、その予想の流布によって、
別の意図された世界の変化を狙ったものなのかもしれません。
(信じるか信じないかはあなた次第ですw)
最後まで見ていただきありがとうございます。
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