健康寿命を延ばすため毛細血管を労れ No.374 12月31日発

 

 我々は現在、ウイルスをはじめとする微生物に猛烈にアタックされていますが、いずれは科学の力でその天敵を殺傷まではできなくても、抑制することはできる時代がやってくると思います。その微生物との戦いの後に、最後に人類の前に立ちはだかるのは、自らの体の中の動脈硬化だと考えられます。

 人体は、くまなく血管が張りめぐらされています。

 そしてその血管は、体の隅々の細胞約37兆個に、酸素と栄養を送り込み、また老廃物や炭酸ガスを排泄する役目を担っています。

 この人体の血管をつなぎ合わせると、約10万㎞にもなります。

 地球の赤道辺りの周径は約4万㎞ですから、なんと地球を2回り半も回って余りあるほどの長さがあることになります。

*血管の最大の弱点は動脈硬化

 この動脈は、加齢とともに老化していきます。

 それは、ちょうど水道管やホースが古くなると破損する状態によく似ています。

 その動脈硬化を早めるのは、酸素から発生する活性酸素と、血管に影響を及ぼしやすい暴飲暴食、それにタバコや飲酒の習慣も少なからず影響していると思います。

*生活習慣病では高血圧と糖尿病が動脈硬化を早める

 生活習慣で発症する病気の中では、高血圧と糖尿病に注意しなければなりません。

 血圧が常時、異常に高いとその圧力が血管に大きな負荷を与えますから、三層からできている血管が傷つき、それが原因で血栓症を引き起こすことになります。

 もう一つの血管の敵は糖尿病です。血管の中にブドウ糖が多量に存在するようになると、血管壁にしみ込んだ糖のために動脈が硬化します。

 さらに、ブドウ糖そのものが血管壁を傷つけると、血栓症の原因となります。

 食生活には注意しなければなりません。

 

「病院にかかるお金がありません!最もかしこい医療費捻出の裏ワザ(幻冬舎)」

本の一部より