ウイルスとの共生は人類の宿命だ。めげずに生き抜こう No.368 12月25日発

 

 我々人類は、ウイルスの惑星に住んでいる、と聞くと、驚くかもしれませんが、コロナに3年近くもの間苦しめられると、その思いは強くなる一方です。

 人類が誕生してから、約600万年経ちますが、ウイルスなどの微生物はそれよりもはるか昔からこの地球にすみついていたのではないかと思われます。

 2020年に、JAXAの小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウから持ち帰った試料を分析した結果、アミノ酸が23種類発見されました。これらのアミノ酸が、地球の生命の誕生に大きく関わっていたことが予想されます。

 また、最近の研究によると、地球の生命体は宇宙の小惑星から飛んでくる細かな粒子の星屑によって育まれたのではないかという考えもあります。千葉工業大学惑星探査研究センターの荒井朋子主席研究員の推計によると、その降り注ぐ粒子は一年間に約4万トンにも及ぶと言います。その粒子の中に生命体を作る有機物の、アミノ酸や炭素が含まれていることが明らかになってきました。地球の歴史は、約46億年と言いますから、その間に地球に降り注いだ星屑の量は、見当もつかないくらい膨大なものです。

 ウイルスは恐らく、その星の栄養素等を餌にして、細々と生きてきたに違いありません。

*人類はウイルスの格好の餌になった

 そのひもじい暮らしに耐えてきた彼らにとってみれば、人類の誕生はまさに小躍りして大歓迎したであろう出来事でした。そして、その時から、ウイルスは人類を餌として大繁殖をしてきています。未だに、地球の先住民としての地位は揺るぎません。

*サル痘の感染拡大に警戒しよう

 コロナに食い荒らされた人類は、また新しい天敵を迎え撃つはめに陥っています。欧州や米国で広がりを見せているサル痘のウイルスは、かつて人類を破滅の淵に追い込んだ天然痘の仲間です。これからも、得体のしれない微生物が我々に襲いかかるかもしれません。しかし、明るいニュースもあります。我々、日本人の体には、欧米人よりも強力なウイルスに対抗できる免疫力があることがわかってきました。

 決して悲観することはありません。日本列島には、ウイルスを追い払う神風が吹いていると信じて、神が与えてくれた免疫力を強くする努力を、続けていかなければなりません。

 

「病院にかかるお金がありません!最もかしこい医療費捻出の裏ワザ(幻冬舎)」

本の一部より