①生活保護を受けるなら医療扶助に限る
憲法にもあるように生活保護とは、国民が経済的に窮迫した状態に陥った時には最後の支えになります。しかし、あまりにも生活保護に頼りたいという人が多すぎるために、いざという時になかなか活用出来ないのが現実です。
生活保護の扶助は8つほどに分けられていますが、何といっても頼りになるのは医療扶助です。
つまり、病気になった時に医療扶助を受ける人が一番多く、その比率は全ての扶助の50%を占めます。
②大病してお金のない時は、迷わず医療扶助を受けること
入院した場合の費用は次のように分類されます。
1.医療費
2.食費
3.差額室料(6人部屋以上はかからない)
4.オムツ代
5.アメニティ代
生活保護で入院した場合には、1.2.3.4.は全て無料です。
全て公的資金で賄ってくれます。ただ、アメニティ代に関しては、地方自治体によって若干差がありますが、日用雑貨費、タオル代などは無料で、その上、若干の日用雑貨費を現金支給するところもあります。
つまり、医療扶助で入院した場合には、ほぼ100%自己負担はかかりません。
③生活保護最大の難点は、いわゆる赤紙令状です
第二次世界大戦の頃は、政府は国民に対して戦場への召集令状を発令しました。
その令状が赤い色をしていたので別名赤紙と言い、青年の男子やその家族から恐れられたものです。
なぜなら、戦場に駆り立てられる国民の生死を分ける紙切れにもなったからです。
生活保護では、入退院の最後の権限は公的機関が持っています。あまり、入院が長引くと、その役所から新しい施設への転出を求められることになります。
その結果、患者は自分の意志ではどうにもならない新しい施設に転々と移っていくことになります。
この、いつやってくるかわからない退院処置を患者たちは赤紙と呼んでいます。
患者にとって、この半ば強制的な転院は大きなストレスになります。中には、そのストレスで命を失う人も男女を問わず出てきます。
そのストレスにさえ、耐えられれば経済的不安は、一切なくなるという、本人にとっては大きな利益が生まれる制度ではあります。
いずれにしても、お金のない時は、まず頼るしかない、最後の国民の担保と言えるかもしれません。
繰り返して言いますが、金欠でも死ぬことを考えず医者の白衣を頼ってほしい。
必ず助けます。