No.338 9月25日発
①厚生年金、10.3万円では女性独りでは生きられない
なぜ、女性の年金が低いのか、一口には言えないようだが、とにかく男性に比べて極端に低いには事実です。例えば、私の身近なところで働いている50代から60代の看護師を例にとると、65歳になった時、その受給年金の予定額を計算すると、せいぜい10万から11万円が限度です。
この金額をさらに増やして女性が独りで生きていくために必要な金額、例えば、月々20万受給しようとすると、役所で調べた看護師の話では、現在の年収が2千万が必要だと言われたという。
つまり、毎月月収が150万で、少なくとも2~30年働かないと老後の資金は、なかなか、女性の場合は作れないようです。
②結婚の前提は、夫は丈夫で長持ちし、決して妻より先に死なないことが絶対条件
なぜ、こんなテーマを取り上げたかというと、それにはしっかりとした理由があります。
それでは、夫に先立たれた時の妻のその後の収入を具体的に計算してみます。
計算の基礎になるデータとして夫の年金16.4万円、妻の年金10.3万円とします。大変繁雑ですが、具体的に数式を示します。
{(16.4万-6.5万)×50%}+{(10.3万-6.5万)×50%}+6.5万円=13.35万円
この計算の結果、妻の受給額は13万3500円になります。
この細かな数学の意味は煩雑なので割愛しました。
詳細は、私の新刊書第1章10番を見ていただければ幸いです。
③夫婦二人なら26.7万なのに妻独りになると13.35万円にしかならない
これがわが国の寡婦に対する年金受給の実態なのです。
どうしてこんなに少額になってしまうのでしょうか。
これでは残された妻はどうやって生きていくのですか。
この現実的ではない年金支給額を早く改善しないかぎり、女性の一生は、まさに暗黒の一生になってしまいます。
女性は、今からこのどうにもならない年金の実態を、地元の国会議員に直訴して、議員立法で女性の人権を守るために立ち上がるべきです。
議員を辞めた後、50万も年金がもらえる衆参両議院の先生方に、庶民の一生を真剣に考えるよう直訴すべきです。