ドクター志賀のワクチンと免疫の羅針盤 No.153

 

テーマ:4回目のワクチン接種を受ける人の身の守り方

 

わが国では7月頃、第4回目のワクチン接種がやってくる

 政府は、既に今年の夏に4回目のワクチンを打つことをほぼ決定したと思われます。

 なぜ3回目がまだ終わらない内に、4回目のワクチン接種が必要になってきたのだろうか。また、4回目のワクチンの有効性とその副反応のデータがまだ十分ではないうちに、このように連続接種することの危険性はないのだろうか。患者さんたちから、4回も打って大丈夫だろうかと、よく質問を受けますが、医学的エビデンスを持っていないので、答えようがなく、困り果てているのが実情です。

 

②4回目を受ける前にしておくべきこと

 1.抗体検査は必ず受けておくこと

 このワクチンの効果は、約6ヵ月です。4ヵ月頃から減り始め、6~7ヵ月も経てば、抗体が殆んど体から消えてしまうことがあります。今どれ位体内に抗体が残っているかを、まず調べておきましょう。

 抗体が残っていれば、もちろん次のワクチンを慌てて打つ必要はありません。

 2.自分の置かれた環境をよく調べてみること

 介護施設や病院のクラスター(感染爆発)が依然として収まりません。

 また、幼稚園や学校での集団感染も出てきています。

 従って、3世代が同居している場合には、子供が感染源になること少なくありません。子供から親へ、或は、子供から祖父母へと感染が起こると、高齢者ほど重症化しやすいのです。

 こうした多世代が一緒に暮らしている場合には、3回、4回のワクチン接種のような多重接種が必要になることもあります。

 3.基礎疾患と持病の違いを改めて確認しておくこと

  そして病院からもらった薬を飲んで治療している持病、更にその持病が元で起こる合併症のある人は、慌ててワクチン接種を打つことは危険です。ワクチンには、血栓症や心筋炎、心膜炎を起こす副作用があることを念頭に置き、4回目打つべきか止めるべきかは自己判断せずにかかりつけ医にまず相談することです。

 4.カゼの症状がある人は、止めておくこと

 「風邪は万病の元」と言われるように、油断が出来ない病気です。それにカゼと他の病気の区別をすることは、経験則だけではできないこともあります。38度以上の発熱があり、ノドに激痛が走り、息苦しさを覚える時は、PCR検査を必ず受けてください。

 

4回以上の連続接種は体にとっては未知の世界

 このコロナワクチンで、気になるのはやはり接種後の突然死です。未だに1,474人の人の死亡が1人も解明されていないのです。それどころか、ワクチン接種と因果関係のある死亡例は、今まで1例もなかったと国は言っています。

 外国では、ワクチンによって起こる事故死のあることは、殆どの国が認めています。なぜ、日本だけが因果関係を解明できないのでしょうか。

 もう少し、その精査が進むまで、次の合言葉を忘れないようにいたしましょう。

 「ワクチンは焦らず、急がず、慎重に」

 

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