空から降る雪。
真っ黒な空。
風がぴゅーと吹いて、
それにつられて雪も流れていく。
黒いキャンパスに白い雪、
点描画のように彩っていく。
絵と違うのは一瞬前とは違う、
同じときは二度とこないこと。
二度と同じ風景には出会えない。
時は進んで、山道。
くねくね右へ、左へ。
積もる雪。
サラサラで踏みしめる度に、
キュッキュッ…と鳴き声が聴こえる。
サクサクと音を立て車で通り過ぎて行く。
ふと軽くなるハンドル、
思うように進まぬ車。
右へ、左へ。
通り過ぎ振り返れば不安定な轍。
遠く、遠く。
街には明かりが灯っていて、
誰も知らない山奥。
唯一の観測者。
暗闇には僕ときみ。
知ったようなフリして、
それでも話に夢中になって頭をぶつけて。
空には星が瞬いている。
グレーのかかった空。
名も知らない星に想いを馳せる。
ねぇ、ねぇ、
信じた道を進んでもいいよね?
自分らしくあってもいいよね?
自分のことはわからない。
身近過ぎて、大切すぎて。
星は雲に隠れ見えなくなって、
僕に孤独を、人は一人だということを。
キレイな空気、
タバコを吹かして僕は笑った。