いつも当院のブログを読んでいただきありがとうございます。
このブログでは、当院で行っている治療法やいろいろな疾患のこと、身体のための体操からちょっとした豆知識まで紹介させていただいております。
先日紹介した【オスグッド病】に似た疾患で【膝蓋靭帯炎】というものがあります。
今回は膝蓋靭帯炎について紹介します。
〜膝蓋靭帯炎の原因〜
膝蓋骨から脛骨粗面という、膝蓋骨直下の骨の出っ張りについている靭帯です。
この靭帯を痛める原因としてはまず、太もも前面にある「大腿四頭筋」の過緊張があります。
大腿四頭筋という大きな筋肉が緊張を起こすと膝蓋靭帯を介して脛骨粗面にまで牽引力がかかります。
骨の成長過程である子どもの場合は脛骨粗面に負荷がかかりオスグッド病となることが多いですが、骨が成長している大人では膝蓋靭帯に負荷がかかってきます。
それをスポーツなどで繰り返し負荷がかかると、靭帯が炎症を起こしたり微小損傷を起こしてしまった状態を【膝蓋靭帯炎】または【ジャンパー膝】【ジャンパーズ・ニー】といいます。
これはジャンプをする際に大腿四頭筋を使い、それによって膝蓋靭帯炎になることから呼ばれる名前で、実際にバスケットやバレー、サッカーをしている患者さんに多いです。
〜膝蓋靭帯炎の治療〜
膝蓋靭帯炎の治療もオスグッド病と同様、基本的には炎症を治めて大腿四頭筋の緊張を取り除きます。
方法としては超音波治療やアイシング、マッサージや鍼灸治療などの中から患者さんに合った治療を選びます。
患者さんの状態や普段の生活によってはテーピングや包帯などで患部を保護し、負担が少なくなるような使い方のアドバイスも行います。
稀にですが膝蓋靭帯の完全断裂を起こすこともあるので、早めに治療を開始することをオススメします。
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